20mの高さで5日間暮らすパフォーマンス、1畳に満たないスペースで孤高の生活に挑戦

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2002年から、パリで10月の第一土曜日に行われている現代アートの祭典「Nuit Blanche(白夜)」。

夜通し美術館巡りや多彩な企画が楽しめる人気イベントに先駆けて、リヨン駅で始まったパフォーマンスがパリっ子を驚かせている。

20mの高さで5日間生活

リヨン駅そばに立てられた20mもの高さの鉄柱の先にある、わずか90cm x 160cmの鉄板。

その目の眩むようなスペースに、アーティストAbraham Poinchevalさんがリフトで上って行く。

「Nuit Blanche」が始まる10月1日まで5日間、柵も囲いもないスペースに、安全ベルトでつながれたまま寝起きするパフォーマンスに挑戦する。

乾燥食品と水20リットル

1畳にも満たないスペースには、身の回り品もごくわずかしか持ち込めない。

乾燥食品と水20リットル、すべり防止マット、寝袋や衣類、日記帳と本、そしてトイレ用の容器。

万一の場合に備えて携帯電話は持っているが、ほとんど身動きはできないし、胎児のように縮こまって寝なくてはならない。

ダンボール箱に隠れるのが好きだった子供時代

abraham-poincheval-designboom

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等身大の熊の人形の中で13日間暮らしたり、6mもの巨大なビンの中に入り込んで生活したり、「制限されたスペース」で日常生活を演出するパフォーマンスを行ってきたPoinchevalさん。

abraham-poincheval-Semiose

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子供の頃からダンボール箱に隠れるのが好きだった、と父親は振り返る。

突飛なアイデアのようだが、すでに6m、12mの高さで暮らすパフォーマンスを成功させ、しっかり準備を整えた上での挑戦だ。

「白夜の陸地に迫る」コンセプト

「12mの高さなら、通行人とのコミュニケーションも可能だったが、今回はどのような体験になるのかわからない」という。

リヨン駅を巨大な船に見立て、その帆先のマストの見張り台から、「白夜の陸地に迫る」コンセプトを貫く。

地上に降りて「Nuit Blanche」が始まる時、彼の見た「白夜の陸地」を語ってくれることだろう。