「優しさのおすそ分け」他人のガソリン代を肩代わりし立ち去った人物が男前すぎる

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サザエさんじゃあるまいし、財布を忘れて買い物に来てしまい、いざ支払いになってお金がないと気付いたら、皆青ざめるだろう。

豪オルベリーに住むタイソン・クローリーさんも例外ではなかった。

ガソリン代が払えない!

彼は先週、早朝6時にガソリンスタンドで給油を済ませた。ついでにコーヒーをと思い、支払いのためレジへ。

ところが、ここで思わぬハプニングが発生する。タイソンさんは前の晩に新しい口座を作り、全財産をそこに移したばかりだった。

当然新しい口座のカードはまだ手元にはない。仕方がないので普段使っていない口座用のカードを使用することに。

しかしここでも暗証番号を忘れるという痛恨のミス。現金の持ち合わせはなく、財布の中はスッカラカンである。

見知らぬ男性が助け舟を

外で待たせている愛犬はワンワン吠えるし、仕事にも行かなければならないし、彼がパニックに陥ったことは容易に想像できる。

するとピンチを察したのか、近くにいた男性が声をかけてきた。「お金がないんでしょう?」と。

「いや、いや、いや大丈夫。暗証番号が、ちょっと忘れて…」としどろもどろのタイソンさんをよそに、男性は「困ったときはお互い様ですよ」と言いながら、レジでタイソンさんの分の支払いを済ませた。

トータルで110豪ドル(約8,000円)也。

連絡先教えてもらおうと

赤の他人のために、ポンと自腹を切った男性。タイソンさんはすぐにお金を返そうと、このときのレシートに、連絡先を書いてもらえないかとお願いした。

その際、「ぜひ一緒に」と言って撮ってもらった写真がコチラ▼

Tyson Crawley/Facebook

Tyson Crawley/Facebook

この後男性は、「良い1日を」といって店を出て行った。

レジの女性の言葉を借りれば「そうそうあることではない幸運」で、他人の思いやりに触れた出来事である。

「ほんの気持ちです」

話はこれでは終わらなかった。

早速連絡先を確認しようとレシートを開くと…

このとおり▼

Tyson Crawley/Facebook

Tyson Crawley/Facebook

「ジョン」という名前の後には、連絡先のかわりに「ほんの気持ちです」と書かれていた。

つまりお金は返さなくて良いというわけだ。

「よくSNSで感動的なエピソードが報告されているけれど、まさか自分にも起こるなんて」と綴りつつ、タイソンさんは一連の出来事を自身のフェイスブックに投稿。

男気あふれた彼の振る舞いに魅せられ、感謝の気持ちを伝えると共に、この体験を広く知ってもらいたいと思ったそうだ。

男性の身元が判明

同投稿が多くの感動を呼び、人々の心をホッコリとさせたのは言うまでもない。

Mashableが伝えるところによると、相手の男性は、ジョン・ケネディーさんであると判明した。

ジョンさんはアイスホッケーの選手で、オルベリーの会社に所属しているとか。

世の中に思いやりの連鎖を

自身のちょっとした親切が、メディアで取り上げられるほど話題になるとは思わなかったという。「彼が困っているのを見て、助けようと思っただけなんだ」と述べている。

最近つらいことが続き、こんなときこそ人に優しくしようと思っていたという。

「連絡先を教えてくれと言われたが、お金を返してもらうつもりはなかったし、ちょっとした優しさのおすそ分けのつもりだった」とも。

人は優しくされれば、他人にも優しくしようと思うもの。ジョンさんの厚意は、タイソンさんの心を大きく動かした。

ジョンさんは、世の中に思いやりの連鎖を生み出すきっかけを作ったともいえるだろう。