25日、韓国・国民日報は、「韓国料理の世界化」を目指し中国進出を図った代表的な韓国の味、キムチとサムゲタンがいずれも苦境に立たされていると報じた。写真はサムゲタン。

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2016年9月25日、韓国・国民日報は、「韓国料理の世界化」を目指し中国進出を図った代表的な韓国の味、キムチとサムゲタンがいずれも苦境に立たされていると報じた。

「韓国料理の世界化」とは08年、当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領夫人・金潤玉(キム・ユノク)氏が韓食世界化推進団名誉会長に就任し進めてきた韓国政府の一大プロジェクトだ。17年まで10年をかけて韓国料理を世界の5大料理にするとの目標を掲げていたが、結果は思わしくない。国産の農産物・食品の輸出額は増加し、外食産業の海外進出も進んだものの、昨年時点で海外に進出した外食店舗4656カ所のうち韓国料理を扱う店はわずか480カ所、10.3%にとどまっているのだ。

重要な輸出品目として期待されたサムゲタンやキムチも不振が続く。サムゲタンの輸出額は11年の1466万ドル(約14億7500万円)をピークに減り続け、14年にはピーク時の半分ほどに落ち込んだ。巨大市場と期待した中国向けには今年ようやく規制が解かれ、10年ぶりに輸出が再開できたものの、販売実績は期待をはるかに下回っている。レトルト食品を好まず丸鶏を好んで食べる中国人の嗜好(しこう)を考慮できていなかったことなど、専門家からは準備不足が指摘されている。

国産キムチに至っては、輸出どころか国内市場での地位も脅かされつつある。昨年、韓国で消費されたキムチの37.8%を輸入キムチが占め、うち99%は中国産だった。期待した中国への輸出も、10年の中国政府による衛生基準強化などから落ち込んでおり、今年上半期は31トンにとどまった。反対に同期間に輸入された中国産キムチは13万トン、桁からして違うのだ。

こうした状況を国民日報は「中国にフラれた韓国料理の屈辱」と伝え、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられている。

「大統領や大統領夫人が言う韓国料理ではなく、庶民が食べる韓国料理こそが本当の韓国の味だ」
「ビビンパを輸出すればいい」
「中国に食べ物や食材を輸出して成功しようと考えること自体が愚かだったんだ」

「輸出に値する韓国料理が何なのかをきちんと考えて選ぶべきだ。プルコギ(韓国の焼き肉)とか、外国人がよく食べるものも多いはず」
「中国にもサムゲタンみたいな料理はあるでしょ」
「世界の人の口に合わない料理を無理に世界化する必要はない。いっそ新たな味を作ればいいさ」

「いったい誰が戦略を立てたのやら。サムゲタンなんておいしいと思うか?」
「なぜキムチばかり推すんだ?ヤンニョムチキン(甘辛だれの付いた鶏空揚げ)の方が立派な韓国料理だと思う」
「これは中国人の問題なのか、韓国政府の問題なのか」
「古いものを保存すらできないで世界化とは笑える」(翻訳・編集/吉金)