腎臓結石排出にジェットコースターが効果アリ。特に後部車両が効果的との研究結果

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ミシガン州立大学の研究グループが「ジェットコースターに乗ると腎結石の排出に効果がある」とする研究結果を発表しました。研究者らがこれを研究テーマに選んだきっかけは、ある腎結石患者から「ディズニーワールドのビッグサンダーマウンテンに数回乗ったら腎結石が3個出てきた」という話を聞いたことから。もちろん、ジェットコースターに乗ったタイミングで"たまたま"石が出たという可能性もないわけではありません。むしろ"たまたま"の要素のほうが強いような気もしますが、研究者らは可能なかぎり科学的な検証をしてみようと考えました。

まず、シリコンを3Dプリントして腎臓モデルを作り、中に大きさ4mm未満の石を3つ配置。それを尿で満たして密封した装置をカバンに入れて、一路ディズニーワールドへと向かいました。

装置を抱え、合計20回もビッグサンダーマウンテンで エンジョイ 実験を繰り返した研究チームのDavid Wartingerは、「ジェットコースターの適度に激しい振動が小さな腎結石の排出に効果があることがわかった」と実験を評しました。



フォォォォォォァァァゥェ!! (実験中です)

何も考えずに、ただコースターに乗ればいいかといえばそういうわけでもありません。実験ではコースターの先頭車両に乗るよりも、後部車輌に乗るほうが(より高速でGも強くなるためか)結石の排出の可能性が高くなったとのこと。具体的な数値で言えば、先頭に乗った場合は石の排出率が16.67%だったのに対し、後部車両では63.89%に達したとしています。さらに石が腎臓の上部にある場合に限れば、ほぼ100%に近い排出率が確認できました。

一方、あまりに激しい絶叫マシンに乗るのも考えもので、速度や前後上下左右のGが強すぎるとかえって悪影響が出る場合もあるのだとか。Wartingerはディズニーワールドにある別のコースター、スペースマウンテンとエアロスミス・ロックンローラー・コースターでも軽く実験をしてみたものの、これらでは思うような効果が得られなかったとしています。

ただ、結果だけを見れば少なくとも何もしないよりはジェットコースターに乗るほうが石が出やすいことは間違いなさそうです。ディズニー以外の遊園地で試す場合は、目玉アトラクションの絶叫コースターよりも初心者向けのコースターを選択するほうが良いかもしれません。

米国では毎年30万人が腎結石の痛みに苦しんでいるとされます。また日本では(1995年のデータとやや古いものの)男性で11人に1人、女性で26人に1人が尿路結石を経験すると言われます。もし自分が結石を持ってしまったら、お茶を飲みながら日がな一日ジェットコースターに乗りまくっていれば、かなり低コストな治療になるかもしれません(病院にも行ってください)。