他人事じゃない!年間約2,000人の死者を出している「結核」この症状に注意

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8月の終わり頃、千葉県の学習塾で結核の集団感染があったというニュースがありましたね。「今どき、子どもがたくさん集まる場所でそんなことが起きるとは……」と驚かれた方もいらっしゃると思います。

結核というと、何となく過去の病というイメージがあるかもしれません。ですが、近年でも毎年約2万人が新たに結核を発症し、約2,000人が結核で亡くなっているとのこと。今でも注意が必要な病気なのです。

最近は薬に耐性のある結核菌もあり、これに感染した場合は、薬が効きにくいため、治療が困難になります。そうなると、昔のように不治の病として恐れられるようになるかもしれません。

今回は、厚生労働省のサイト、政府広報オンラインの内容などを参考に、結核の特徴と予防法、そして最近の傾向などについてお伝えします。

 

■結核ってどんな病気?

結核とは、結核菌によって引き起こされる感染症。結核菌は主に肺の内部で増えることから、咳、たん、発熱、呼吸困難など、風邪のような症状になる“肺結核”の患者が多くを占めます。

昔は非常に死亡率の高い病気でしたが、第二次大戦後は、抗生物質で治療できるようになり、またワクチン(BCG)が普及したことから、結核で死亡する人は激減しました。

 

■どんな風にうつるの?

結核は、最近流行している麻しん(はしか)と同様、空気感染する病気です。結核患者の咳やくしゃみとともに結核菌の混ざったしぶきが空気中に飛び散り、それを周囲の人が吸い込むことによって感染します。

肺結核の場合、風邪のような症状が長く続くのが特徴です。また、体重が減る、食欲がなくなる、寝汗をかくなどの症状が現れることもあります。病気が進行すると、血のまじったたんが出たり、血を吐いたり、呼吸困難に陥ったりします。

 

■結核かもしれない…この症状に注意

肺結核の初期の症状は風邪に似ているので、かかっても単なる風邪やインフルエンザなどと思ってしまう可能性があります。ですが、肺結核の場合は風邪とは違い、なかなか治らず症状が長引きます。

なので、咳やたん、熱などの症状が2週間以上続く、急に体重が減った、などの、結核が疑われる症状のあるときは、肺結核の可能性があります。早めに医療機関を受診しましょう。

結核は早期に治療すれば治せる病気です。少しでも気になった場合には、恐れずに受診してください。

 

■かかってしまったときの治療の注意点

検査の結果、結核をほかの人にうつす可能性がある場合には、専門の医療機関に入院して治療を受けることになります。入院期間の平均は約2か月です。体外に結核菌を排出していない場合は、通院で治療することができます。

結核の治療には飲み薬を使います。薬を6か月くらい、あるいはそれ以上の期間飲んで治します。医師が指示した薬を、指示した期間、きちんと飲み続けることが重要です。

もしも自己判断で勝手に薬をやめてしまうと、結核菌が薬に耐性を持つことがあり、薬が効きにくくなり、その後の治療が難しくなります。

 

■結核の予防は

予防のためには、結核菌に感染しないようにすることが一番ですが、もし結核菌を吸い込んだとしても、免疫力が高ければ、体内深く入り込んで感染する前に、結核菌を退治することができるとのこと。また、感染しても、免疫力が高ければ発症せずに済むのだそうです。

なので、結核の感染や発症を防ぐには、まずは日ごろから体の免疫力を高めておくことが大切です。規則正しい生活と栄養バランスのよい食事、十分な睡眠、適度な運動などを心がけましょう。不規則な生活や喫煙をできるだけ避けて、健康的な生活を心がければ、予防ができるのです。

また、次のような対策も効果的です。

(1)乳幼児のうちにBCG接種をする

BCGは、結核の重症化を防ぐワクチンとして、生後1歳までに接種することになっています。乳幼児が結核菌に感染すると重症になりやすく、生命にかかわることもあるので、お子さんの接種は忘れずに。

(2)成人は定期的に健康診断を受ける

BCGの予防効果は十数年で切れ、成人の結核予防の効果は高くありません。昔、BCG接種をしたから、といっても、一生感染しないということはないので、成人になったら、定期的に健康診断を受けましょう。

結核の発症は胸のレントゲン検査で調べることができます。ここで異常が発見されたらすぐに受診しましょう。

 

いかがでしたか。睡眠や栄養が不足するなど、不健康な生活を続けると、誰でも結核にかかる可能性があるものです。特に子どもがかかると重症になることがあるので、注意が必要です。

9月24日から30日は結核予防週間です。家族の健康を守るためにも、この機会に結核についてよく知っておいてくださいね。

 

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【参考】

※ 結核とBCGワクチンに関するQ&A - 厚生労働省

※ 日本では毎年約2万人が新たに発症!古くて新しい感染症、「結核」にご注意を! - 政府広報オンライン

※ 横田俊一郎、渡辺博(小児科医)『子ども医学館 キッズ・メディカ安心百科』(2001、小学館)

 

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※ deeepblue / Shutterstock