NASA、木星の月エウロパから高度200kmまで立ち上る水蒸気を観測、地下に巨大な液体の海が存在か

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NASAが、木星の衛星エウロパの表面から噴き出す水蒸気を観測したと発表しました。ハッブル宇宙望遠鏡による観測で発見したとのことで、水蒸気はときに200mもの高さまで噴き上がるとしています。エウロパは表面こそ氷の層で覆われているものの、その下は潮汐力によって生まれる熱によって液体もしくはシャーベット状のの海があると考えられています。また、一部には間欠泉といえるような熱水が噴き出す部分もあるかもしれません。

NASAが観測した水蒸気は高度200kmに達するとされますが、もしこれが宇宙空間にまで達しているとすれば、噴き出す水煙の中に探査機を送り込めば、エウロパの地下の水の成分を分析することができるはずです。NASA科学ミッション責任者ジェフ・ヨーダ氏は、「もしエウロパの内部にある水が液体で存在するのなら、そこには潜在的に生命が存在する可能性も考えられる」としています。

NASAは、過去15か月の間にハッブルで撮影した画像10枚のうち、3枚で水煙が上がっているのを確認したとのこと。なお、NASAとは異なる分析方法ではあるものの、2012年にはテキサス州サンアントニオの天文学者グループもやはりハッブル宇宙望遠鏡でエウロパに水蒸気の噴出と思しき現象を観測しており、こちらも高さ200kmと推測していました。

NASAは今後、2018年に稼働するジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の赤外線カメラでエウロパの水蒸気活動を探る予定です。さらにエウロパに探査機を送り込み、水蒸気を直接分析することも検討しています。