2014年に行われた「21Uワールドカップ」に出場したメンバー

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◆ 10月28日にW杯が開幕!

 いよいよ来春に迫った第4回ワールド・ベースボール・クラシック。侍ジャパンのトップチームはこの秋から本格的に「世界一奪還」に向けて歩み始めるわけだが、その前に若き侍たちによる世界一決定戦が行われることはご存知だろうか。

 来月28日から11月6日にかけて、メキシコで開催される「第1回 WBSC U-23ワールドカップ」。26日には侍ジャパンU-23代表を率いる監督及び、コーチが決定。監督には巨人の二軍を指揮する斎藤雅樹氏が就任した。

 気になる代表メンバーは10月上旬の発表予定。「U-23」としてくくった時、そのメンバーは一体どうなるのか...。ここでは1993年1月1日以降に生まれた23歳以下の選手を対象に、日の丸を背負って戦う代表候補となりそうな選手をピックアップしてみた。

◆ 人材豊富な投手

 投手はすでに一軍で実績を残した選手がズラリ。投打にチームの中心として活躍している大谷翔平(日本ハム)を筆頭に、2年連続で2ケタ勝利を挙げている武田翔太(ソフトバンク)、リリーフでは2年連続30セーブの松井裕樹(楽天)と、すでにトップチームで戦った経験のある選手も。

 むしろ、ここは11月にWBCへ向けた強化試合を戦うトップチームに招集される可能性も高く、本大会のメンバーには入らないことも考えられる。

 それでも、今季2ケタ勝利をマークした千賀滉大(ソフトバンク)や田口麗斗(巨人)ら一軍で結果を残している選手がまだまだ残っており、戦力は揃っているといえるだろう。

<投手>

武田翔太(ソフトバンク/23歳)

千賀滉大(ソフトバンク/23歳)

多和田真三郎(西武/23歳)

釜田佳直(楽天/23歳)

戸田隆矢(広島/23歳)

岡田明丈(広島/23歳)

石田健大(DeNA/23歳)

今永昇太(DeNA/23歳)

熊原健人(DeNA/23歳)

大谷翔平(日本ハム/22歳)

藤浪晋太郎(阪神/22歳)

松田遼馬(阪神/22歳)

青柳晃洋(阪神/22歳)

二木康太(ロッテ/21歳)

松井裕樹(楽天/21歳)

田口麗斗(巨人/21歳)

若松駿太(中日/21歳)

山岡泰輔(東京ガス/21歳)

安楽智大(楽天/20歳)

高橋光成(西武/19歳)

小笠原慎之介(中日/19歳)

◆ すでにレギュラーとしてマスクを被る選手も

 若手が最も苦労するポジションと言っても過言ではない捕手でも、すでに経験豊富な選手が何人かいる。

 田村龍弘(ロッテ)と若月健矢(オリックス)は、20代前半の若さながらメインでマスクを任されている選手だ。特に田村はここまでチーム最多の112試合で先発マスクを被っており、一軍での通算出場数も299とライバルたちをリードしている。

 また、昨年はほとんど指名打者としての出場だった森友哉(西武)も、今年は9月に入ってから捕手としての出場が増えた。日本の未来を見据えた上でも、捕手の争いが盛り上がってくれると良い。

<捕手>

近藤健介(日本ハム/23歳)

坂本誠志郎(阪神/23歳)

高城俊人(DeNA/23歳)

田村龍弘(ロッテ/22歳)

森友哉(西武/21歳)

若月健矢(オリックス/21歳)

◆ 手薄な内野手

 今回23歳以下のメンバーを見ていった中で、一番手薄だったのが内野手だ。

 一軍で100試合以上に出場しているのは、ルーキーの茂木栄五郎(楽天)と北條史也(阪神)の2人だけ。茂木は1年目ながらレギュラーポジションを掴み、ここまで110試合に出場。打率.278、7本塁打、38打点の活躍で新人王候補にも挙げられている。

 また、北條も後半戦から徐々に出場機会を増やしてきた。キャプテン・鳥谷敬からポジションを奪うと、規定未到達ながら打率は.268と奮闘中。来季の飛躍に期待がかかる。

 “楽しみ”という選手は多いだけに、あとはそのうち何人が殻を破ることができるのか。今大会をひとつのキッカケとするくらいの気持ちで臨んでもらいたいところだ。

<内野手>

柴田竜拓(DeNA/23歳)

茂木栄五郎(楽天/22歳)

北條史也(阪神/22歳)

高橋周平(中日/22歳)

西川龍馬(広島/21歳)

岡本和真(巨人/20歳)

平沢大河(ロッテ/19歳)

◆ 誠也はどうなる?

 最後に外野手。ここはすでに一軍で活躍を見せている選手が多い。

 その筆頭となるのが、今季大ブレイク果たした鈴木誠也(広島)。ただし、この選手もトップチームに選出される可能性があり、今大会の代表に選出されるかは微妙なところだろう。

 しかし、ほかにも新人王候補の高山俊(阪神)や、チームのCS進出に大きく貢献した桑原将志(DeNA)、故障でチャンスは少ないながらもすでに9本のアーチを描くルーキー・吉田正尚(オリックス)など、勢いのある選手が多くいる。

<外野手>

駿太(オリックス/23歳)

吉田正尚(オリックス/23歳)

重信慎之介(巨人/23歳)

野間峻祥(広島/23歳)

江越大賀(阪神/23歳)

高山俊(阪神/23歳)

桑原将志(DeNA/23歳)

鈴木誠也(広島/22歳)

上林誠知(ソフトバンク/21歳)

横田慎太郎(阪神/21歳)

浅間大基(日本ハム/20歳)

 どのポジションを見ても夢と希望が詰まったメンバー。U-18と女子に続く優勝はもちろんのこと、次のWBCや東京五輪で日本を支えるような選手がここから出てくれることを願う。