宇宙のキュウリは違う形! 東北大とJAXAがその仕組みを発見

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 報道で見かけるたびに、ずいぶんいろいろなことをやるものだと楽しんで読めるのが、宇宙ステーションでの実験。今回はなんと“キュウリのカタチ”だ。東北大とJAXAが、地上と宇宙では植物の形が変わることを、キュウリの芽生えの実験で発見した。

 地球上に住む私たちが日頃見ている植物は、重力が存在する環境で生育するのに最もふさわしい形を取りながら成長している。今回の実験では、国際宇宙ステーションの“微小重力環境”を利用し、植物ホルモンのひとつである「オーキシン」の植物内移動が、地上の重力環境下と宇宙の無重力環境下で異なることを解明。このオーキシンを輸送する「PINタンパク質」が、重力の有無で変化する形づくりに、重要な役割を果たすことが明らかになったのだそうだ。地上では、キュウリは重力を感知して成長に有利な形態形成を行っているが、これが宇宙ステーションだと、同じような仕組みが機能していないのだという。

 過去の宇宙実験でも、微小重力下での植物の成長の仕方が地上と違うことは分かっていたが、植物ホルモンの詳細な動きが明らかになったのは初めて。将来、宇宙飛行士が長期の宇宙滞在で食用作物を育てる時に、人工重力やその他の代替手段が必要になるかもしれない、ということでもあるらしい。