大根で縁結び!?スローな空気が漂うこだわりのカフェに行ってきた

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暑かった夏が終わり、季節は秋冬へ移り変わろうとしている。秋冬と言えば食べ物がおいしい季節。さんまや寒ブリといった魚類、マツタケやシイタケといったきのこ類など、注目したい食材がたくさんある。その中でも、11月から12月に旬を迎える大根も忘れるわけにはいかない。おでんやみそ汁、ぶり大根……火をよく通したあっつあつの大根を楽しみにしている人は多いのではないだろうか。

そんな季節を想像していたところ、大根を使った料理を出すカフェがあるという情報が入ってきた。カフェで大根料理? ちょっと変わった組み合わせだ。冬になると毎日のように大根を食卓に並べる筆者としては見逃せない。どんな料理をいただけるのだろうか。早速、「ごはん×カフェ madei」に行ってきた。

■「大根づくしの縁結び定食」のお味は?

浅草の雷門から徒歩で約10分。人々がのんびりと散歩する隅田公園の近くに、その店はある。

店内に流れるスローな空気。木の温かみが感じられる落ち着いた空間が、ほっと心を和ませるようだ。

うわさの料理は、「大根づくしの縁結び定食」(1,000円)。週ごとに内容が変わる定番メニューだ。

お盆の真ん中で上品なたたずまいを見せる「大根といわしの煮物」。それを「大根の炊き込みご飯」と「大根のみぞれ汁」、「大根の皮のきんぴら」や「きゅうりの酢の物」といった小鉢が囲む。小鉢は毎日のように変わり、2〜3種類の中から選ぶことができる。

定食のメインである「大根といわしの煮物」をいただくと……。

大根は固すぎず柔らかすぎず、程よい食感。口に入れた途端、ダシの味がジュワっと広がる。いわしのつみれは少し身を残す程度にすりつぶされ、口の中でほろほろっと崩れていく。これはおいしい! 家庭的な味でありながら、家庭では決して再現できない一品だ。

取材であることを忘れて全ての料理を平らげた後、デザートに「はちみつ大根アイス」(400円)を注文した。見た目はバニラアイスのようだが……。

シャリっとしたシャーベットにとろ〜っとしたはちみつ。大根のアイスを食べたのは初めてだが、特有のにおいが一切ないさっぱりした味わいだ。

ちなみに、「大根づくしの縁結び定食」を出そうと思ったのは、店の前に待乳山聖天(まつちやましょうてん)があるからだという。ここは、縁結びや子孫繁栄などのパワースポットとして有名な寺院。また、待乳山聖天のウェブサイトによると、大根は体内の毒素を中和して消化を助ける働きがあることから、聖天様の「おはたらき」を表すものとして尊ばれている。そこで、「縁結び」をキーワードに大根を使ったメニューを考えた。そう言えば、取材中も仲睦まじげな男女がくつろぎの時間を楽しんでいた。もしかすると、本当に縁結びのパワーがあるのかもしれない。

■店名の「madei(までい)」に込めた想いとは?

ところで、「madei」とは聞きなれない言葉だが、どんな意味があるのだろうか。実は、この店名には、店主である礒菜穂子さんのある思いが込められている。

礒さんが幼かった頃、工作や縫い物をしていると、祖母が「までいに作ったね」と声をかけてくれた。当時は意味がよくわからなかったが、とにかく褒めてもらえたことが嬉しかったという。その後、この店を開くときに改めて調べたところ、実は福島県の方言で「丁寧に」、「手間暇かけて」という意味だとわかった。

「祖母の言葉を忘れず、丁寧に手間暇かけて料理を作りたいと思います。お客様に満足していただけるように」(礒さん)

お店と同じくスローな空気をまとう礒さん。だが、お店に対する気持ちは強くまっすぐだ。最後に、お店の今後について聞いた。

「観光客の方にももちろん喜んでいただきたいですが、まずは地域の人に愛してもらえるお店を作りたいと思います」(礒さん)

こう話している間にも、地元の人が続々と来店する。開店から約半年、礒さんの想いはすでに受け入れられているようだ。

大根を使ったメニュー以外にも、和風だしのキーマカレーなどの料理や、あんみつやシフォンケーキなどのスイーツがある。また、こだわりの素材で作ったジャムや着色料や保存料を一切使用していないシロップなども販売している。

浅草で休憩したくなったときは、店主が心を込めて作った料理とスローな空気に癒されに寄ってみてはいかがだろうか。

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教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)