今回の質問は、電機メーカーに勤める橘内樹里さん(仮名・27歳)から。
「同じ部署にひと周り年が違う女性の先輩がいます。その人にランチに誘われるのがとても苦痛。今日は奮発しちゃわない? とメニューが2000円からしかないレストランに連れていかれたり、気になるお店があると言って、オフィスから20分くらい歩く場所に連れて行かれたり……。お財布もピンチですし、そもそも私、そんなにランチに命をかけたくないんです。とはいえ、つきあいが悪いと陰口をたたかれたり、無視されたりするのも困ります。どう言えば、相手の気を悪くせずに断れるのでしょうか」

鈴木真理子先生に伺います。

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「ランチつきあいが悪い人」は仕事の評価が悪くなる?

休憩時間の過ごし方は個人の自由です。だからといって、自分勝手だと言われては困りますよね。先輩とケンカしたいわけでも、職場の雰囲気を乱すつもりもないわけですから、橘内さんも辛いですよね。

企業によっては、チームワークの強化や円滑なコミュニケーションづくりに、ランチや仕事終わりの飲み会を活用しているところが多くあります。仕事以外の場面で、年齢の垣根を超えてざっくばらんに話せる時間は、お互いをより深く理解できたり、親近感をもって接することができるようになったり、社内の風通しをよくするというメリットがあります。それによって、業績アップにつながることが目的です。ランチづきあいが悪い人が仕事ができない人ではなく、ランチづきあいの中で、仕事にいい影響がでるなら推奨するということ。橘内さんの場合は、むしろ逆効果になってしまっていますよね。それでは意味がありません。時間のムダです。断ってしまいましょう。

少しずつ同行するランチ回数を減らしていく

とはいえ、それまで先輩と毎日ランチをしていたのに、急に「もう行きません」というのでは角が立ちます。時間をかけて、少しずつ回数を減らしていくのがいいでしょう。たとえば、最初は週5回から週4回に、半年後には週3回に、というように。理由はどうにでもつくれます。

「本屋さんに行きたいので」「勉強したいことがあるので」「学校時代の友達が近くの会社に勤め始めて、ひとりらしいので」など……。

実は私は新入社員のとき、週に1回はひとりでお蕎麦屋さんに行く日をつくっていました(笑)。理由はただひとつ。ひとりで過ごす時間がほしかったんです。「今日はひとり蕎麦の日なので」と言えば、みなさん「行ってらっしゃい」って送り出してくれましたよ。

ひとりでぼんやりすることで、午前中にフル稼働だった脳を休められ、リフレッシュできました。そのおかげで、午後の仕事が捗ったと思っています。

橘内さんも、あまり考えすぎずに行動してみては? 「そっか、そういう子なんだ」と思われると意外と楽ですよ。

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■賢人のまとめ
ランチを一緒にしないと嫌われる。その思い込みから抜け出しましょう。オフィスでは、「あの人はそういう人」と思わせたほうがラクなことのほうが多いのです。

■プロフィール

女子マナーの賢人 鈴木真理子

三井海上(現・三井住友海上)退職後、“伝える”“話す”“書く”能力を磨き、ビジネスコミュニケーションのインストラクターとして独立。セミナー、企業研修などで3万人以上に指導を行う。著書は『ズルいほど幸せな女になる40のワザ』(宝島社)のほか、近著『もう必要以上に仕事しない!時短シンプル仕事術』(明日香出版社)、『絶対にミスをしない人の仕事のワザ』は7万部に迫るヒットとなる。 

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