新学期が始まって1ヶ月が経とうとしていますが、お子さんの様子に変わりはありませんか? 親であれば誰しもわが子が「いじめ」に巻き込まれないか心配なものです。今回のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』は、子どもに「いじめられてもその状況から抜け出せるような精神力」をつけさせるにはどうすればいいのか?というかなり難しい質問に、家庭教育アドバイザーの柳川由紀さんお答えします。

いじめなどの困難を乗り越えられる子に育てるには?

Q:近所の中学生がいじめにより、自殺未遂をしました。

幸い命は助かりましたが、町内は重い雰囲気です。来年から娘も通う中学です。

いじめの加害者にも被害者にもなってほしくありません。

例えいじめられても、なんとかしてその状況から抜け出せるような力を持ってほしいです。

どうすればそういう力を持てる子供になるのでしょう?

(愛知県在住 小6女子のお母様)

家庭教育アドバイザー 柳川由紀さんの回答 

いじめは、昔から変わらず根深い問題です。親が全力でサポートすることはもちろん大切ですが、中でも、子どもが苦しい状況にあっても、それを乗り越えて自分に戻れる力を持てるようにすることが第一です。

そのポイントは幾つかありますが、特に大切なものを3つお伝えします。

1.人を助ける経験

子どもが自分のことを「私はダメだ」「無力だし自信がない」とマイナス感情を持ったとき、その子どもが他の人を助ける経験をすることで、その無力感から抜け出せることがあります。

一番簡単なのは、家での手伝いです。家族の大事な一員であることを実感させましょう。

次に地域でのボランティア活動です。神社のゴミ拾いやお祭り準備などに参加することで、自分が人の役に立てていることを実感できます。

2.セルフケアを教える

日々のきちんとした食事や適度な運動と睡眠、そして気分転換など、自分自身をケアすることが大切だということを伝えましょう。

最近の子どもは、スケジュールが一杯ですから時には楽しく遊ぶ時間も必要です。

でもそうした時間管理を親が全てやってしまうと子どもの自主性を損ない、親の押しつけにより、心身のバランスが崩れてしまう可能性もあります。

子どもが自己管理できるようにサポートしてあげましょう。

自己管理できるようになると、ストレスを上手に解消できるようになります。

3.ポジティブな見方を教える

子供が困難に陥ってしまったとき、その状況を様々な角度から見ることができるように習慣づけましょう。

物事を一方向からしか見ずに、その場で解決できない場合、「もうだめだ」「無理だ、できない」とマイナスに考え、状況が悪くなりがちです。

別の視点からも見る、楽観的に見る、という習慣をつけると、その子どもは良い方へ目を向けるようになり、

困難な状況でも悲観的な見方をせずに前向きに捉えることができます。

家庭教育アドバイス・・・親身になってケアする人がいること

困難を乗り越える力のことを心理学では「レジリエンス」と呼びます。

レジリエンスを高めることで、子どもは自分で回復する力を身につけて行くのです。このプロセスに欠かせないのが、親が「子供を信じてあげる気持ち」です。

例え親ではなくても、祖父母や、保育士、小中学校や習い事の先生、地域活動のリーダーなど誰でもいいのです。親身になって子どもたちをケアする大人がいることが大切なのです。

転んでみなければ、起き上がり方はわかりません。

子どもたちが自ら判断する場をどんどん作ってあげましょう。

image by: Shutterstock

 

『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き、毎週月曜、木曜の二回に亘って配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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出典元:まぐまぐニュース!