都内の閑静な住宅街にある高島礼子(52)の自宅前に、一台の白いSUVが止まっていた。 9月下旬の正午前、その荷台に、憮然とした表情で家から運び出した荷物を積んでいるのは、高知東生(51)だった――。

高島が覚せい剤取締法違反で逮捕された高知との離婚を発表したのは、高知が保釈された3日後の8月1日。離婚後も高知は復縁を願ってなのか、高島に連絡を取り続けてきたという。いっぽうの高島も高知を個人事務所の社長に据えたままで、離婚しても完全訣別に踏み切れないように見えた。だが、ついに新たな動きがあったのだ。

この日、高島は新生活準備の買い物に出かけたのだろうか、高知が荷物を運び出すと早々に出かけていった。黒のニット帽に黒づくめの服装の高知が運ぶのは、小物の入った紙袋とバッグの計2つだけ。なんとも寂しい引っ越しだった。だが、車の荷台に目を移すと、すでに運び込んでいた大きな絵画が目を引いた。

高知が家から運び出した花の絵。どこかで見たような……と思ったら、高知が逮捕直前にオープンさせた横浜のエステ店に飾ってあった絵とそっくりの“花の絵”があったのだ。店の壁に飾ってあったのも、同じような花の絵画だった。タッチといいモチーフといい、同じ画家の作品に違いない。

モノクロの背景に白い洋花を大きく描いたこの絵は、2人にとって思い出深いものだった。

「店の内装は当時、妻だった高島さんがデザインを手がけましたから、あの絵も高島さんが選んだものでしょう。高島さんは昔から絵画の収集が趣味なんです。舞台や映画など大きな仕事を終えると『自分へのご褒美に』と高価な絵を買っていました」(芸能関係者)

絵を見る目が肥えていた高島は、夫が勝負をかけた店のため絵画を選んでプレゼントしたようだ。そんな2人にとって“思い出の絵”だからこそ、高島としては家にあると“目障り”だったのだろう。

この日の光景を見るかぎり、高島が“独りで生きる道”を力強く歩み始めたのは間違いない。