人はなぜ“タトゥー”を入れるのか?

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執筆:鈴木 公啓(東京未来大学 こども心理学部 講師)


この頃はタトゥーについて話題に上がることが多くなってきました。公務員のタトゥーの是非や、外国人観光客の温泉での入浴拒否など、タトゥーに関係する問題をメディアでも見かけたことがあるかもしれませんね。

また実際に、街中や様々な場所でタトゥーを入れた人と出会うことがあるかもしれません。

それにしても、人はなぜ“タトゥー”を入れるでしょうか?

なぜタトゥーを入れる?

現在は男性の2.5%,女性の1.8%がタトゥーを入れているという調査結果があります(※)。賛否両論ありますが、人はなぜタトゥーを入れるのでしょうか。

タトゥーはもともと呪術的な意味を持っていました。また部族の区別や成人と子供の区別といったように、その人の立場や身分を明確にするためにも用いられていました。

現在のタトゥーは"おしゃれ"の一環として入れる人が多いようで、その背景には「個性を主張したい」「精神的な支えとしたい」「おしゃれに見られたい」など様々な動機があるようです。

ちなみに入れるのが「和彫り」か「洋彫り」かによって動機が異なり、和彫りの方が自信を求め,洋彫りの方がおしゃれを求めるといった違いがあるとのこと。

タトゥーは身体に直接おこなう永続的な装いです。

衣服や化粧、アクセサリーなど他の一般的な装いと異なり、その日の気分やシチュエーションで変化させることができません。そのため、他の装いでは得られないものを期待して,より強い動機のもとタトゥーを入れるのだと考えられます。

半数近くの人は後悔している?

約40%の人達が「タトゥーを入れたことを後悔している」という調査結果もあります。

タトゥーは簡単に消すことができません。入れるときの覚悟が、年を経てから後悔に変わってしまう可能性も無いとはいえません。少なくとも現状では、就職できない職種があったり、病院でMRIを受けるときには注意しないといけないなどの問題もあります。

将来の様々な可能性を考えて、また生活している社会でどのように受け止められるかを認識したうえで、タトゥーという装いをおこなうかおこなわないか判断する必要があるといえます。


【参考】
「本当は後悔している?!タトゥーを徹底検証!!」(ヒューマグループ・アンケート調査) http://www.huma-c.co.jp/topic/enquete_tattoo.html


<執筆者プロフィール>
鈴木 公啓(すずき・ともひろ)
東京未来大学こども心理学部講師。東洋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。武蔵野大学,明治学院大学や東洋大学の非常勤講師等を経て現職。