Q:編集という仕事柄、心身が疲れます。その疲労を取るために結局、飲み食いしてしまいます。しかし、疲労は取れず、翌朝は身体がどんよりしています。仕事が早い時間に終わった日も、早々に帰宅し、寛いでお酒を飲みますが、それでも翌朝元気は出ません。どうすればよいでしょうか。
(38歳・出版社勤務)

 A:長時間デスクワークを続けると、心身が疲労します。
 くたびれ、へろへろになると、大抵、人は飲み食いをするものです。食べると元気が取り戻せると思います。
 確かに、食べると血糖値が上がるので、そのときは一時的に元気が出ます。しかし、それは心身を麻痺させているだけです。その勢いで就寝することになるでしょうが、それでは太るだけで、翌朝、元気が出るはずがありません。
 あるいは、心身の疲れを回復しようと、ひたすら身体を休めようとするでしょう。ところが、実はこういう場合、飲食したり身体を休めたりするのではなく、運動で身体を動かしたほうがよいのです。なぜなら、脳は疲労していますが、肉体はさほど疲れていないからです。

●脳の血行促進がキモ
 脳疲労を解消するには、身体を動かし、脳の血液循環を促進してやればよいのです。運動は自律神経のバランスを整えるので、その面からも心身の疲労回復に役立ちます。
 ただ休息しても、脳疲労は簡単には取れません。ですから、ご質問の方は、仕事が終わったらスポーツジムに行くことを習慣にすればよいのです。どんな運動やスポーツでもよいですし、筋トレもお勧めです。筋肉も元気が出て、血行が促進されます。
 運動をしてから、リラックスして飲食をすれば、その後の休息も生きてきます。つまり、心も身体も休まり、疲労が取れるのです。
 なお、デスクワークは数時間続けると、眠くなることがあります。頭も心も身体もだるくなることがありますが、こういう場合も運動をすると解消できます。少し歩いてもよいですし、ラジオ体操をするのもよいでしょう。
 頭と心の疲労は身体を動かす。このことを認識し、生活に運動を取り入れてください。

岡田研吉氏(研医会診療所漢方科医師)
東邦大学医学部卒。ドイツ留学中に東洋医学に関心を持ち、帰国後、国立東静病院で漢方を学ぶ。独自の漢方処方で生活習慣病等に成果を上げている。著書『さらさら血液が長生きの秘訣』など多数。