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米Teradataは9月12日〜15日(現地時間)、米国カリフォルニア州アトランタで年次カンファレンス「TERADATA PARTNERS CONFERENCE 2016」を開催した。今回のテーマはデータ分析が持つ確信の威力を表現した「Data.Changes.Everything」。世界各国から3000人以上が参加し、Teradataの発表に耳を傾けた。

まず、2016年5月にCEOに就任したビクター・ランド氏が登壇し、テラデータの新戦略について述べた。

「テラデータでは、顧客のビジネスの新たなインサイトを見つけ出して、イノベーションを加速し、競争力を強化できるテクノロジー提供する」と幾度も強調。その背景には、同社が持つ技術は顧客からも高く評価されていたが、近年は技術ばかりにフォーカスしすぎてしまい、顧客ファーストではなくなっていたと振り返る。

これらを念頭に、新たに「ビジネスソリューションの提供」「アーキテクチャの専門性」「テクノロジ・ソリューション」の3本柱に注力していくと発表。「ビジネスソリューションの推進」では、同社が持つデータサイエンスのスキルとその専門性をパッケージ化したコンサルティングサービスの強化に注力する。

「アーキテクチャーの専門性」では、コンサルティングの専門性を生かして、どんどん高度化していくテクノロジーの課題解決を助ける。そして、「テクノロジー・ソリューション」では、幅広いパフォーマンスとケーバビリティを展開し、アジャイルでスケーラブルなデータ基盤を目指すと述べた。

「アナリティクスとデータが企業の潜在的なパワーを解き放つ」のテーマを掲げ、「潜在力を秘めた、今なお勝ち続けていく企業がより一層データを活用して発展していく。我々はそれを支えていく。これらの実現のために、テラデータ自身も変革していかなくてはいけない。テラデータは『ビジネスの成果をテクノロジーで支える』企業である」と締めくくった。

同社のチーフ・プロダクトオフィサーのオリバー・ラッゼスバーグ氏は、デジタルライゼーションが持つ2つの側面について説明。それは「破壊的な影響力を持つこと」「新たなビジネスモデルを生み出すイノベーションや機会にもなっていること」だという。

企業に大切なのは「なにがキーになるかを見極め、変化を受け入れ、チャンスに変えることだ」と話す。そのためには、自身の経験話を取り入れながら「取り入れたデータにパターンを見出し、意味を与える」ことが重要だと述べた。

「Teradata Everywhere」と「Teradata Borderless Analytics」というイニシアティブを中核とする取り組みを紹介した。「Teradata Everywhere」は、オンプレミス/マネージドクラウド/プライベートクラウド/パブリッククラウドなど、あらゆる環境で、Teradata Databaseを使えるようになるもの。

そして新たに、クラウドプラットフォーム上で、テラデータの超並列処理型のアナリティクスデータベースが稼働するようになる「Teradata Database on Amazon Web Services(AWS)」を発表。最大32ノードまでサポートされ、より大規模な並列処理が可能となる。米国アイオアリージョン、西インドリージョン、中国リージョンを除くすべての地域で展開される。仮想環境用には「Teradata Database on VMware」を用意。第4四半期までに、Microsoft Azure版の提供もするという。

「Teradata Borderless Analytics」は、複数のTeradata Databaseの分析処理をTeradata Everywhere上で動かすもの。QueryGridとTeradata Unityの適用範囲を拡大し、ハイブリットクラウド上でも実現する。来年にはSDKの提供も予定しており、Teradata以外のデータベースを連携させることも可能となる。

そのほか、クラウドに匹敵する拡張性を実現し、ダウンタイムを90%以上削減できる「MAPSアーキテクチャ」機能や、クエリ実行中にオプティマイザーがHadoopなどの複数の接続先を瞬時に再調整する「データベース・アダプティブ・オプティマイザー」機能などが発表された。

(山本明日美)