“ネイマール2世”がデビューのインテル、ドローで連勝ストップ 長友は出場せず

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 セリエA第6節が25日に行われ、日本代表DF長友佑都が所属するインテルとボローニャが対戦した。

 3連勝と調子を上げてきたインテルは、優勝争いに食らいつくためにも負けられない一戦だ。左サイドバックにはセナ・ミアングが初先発し、長友はベンチスタート。このほか、GKサミール・ハンダノヴィッチ、ガリー・メデル、エベル・バネガ、マウロ・イカルディらがスタメンに名を連ねている。5試合で3勝とまずまずのスタートを切っているボローニャは、GKアンジェロ・ダ・コスタ、シモーネ・ヴェルディ、マッティア・デストロらが先発出場している。

 先手を取ったのはアウェーのボローニャだった。14分、サフィル・タイデルが高い位置でボールを奪い、右サイドに走り込んだヴェルディにボールを渡す。中へ切り込み、寄ってきたDFミランダとアンドレア・ラノッキアを交わすと、空いたスペースに走り込んでいたデストロへパスを送った。エリア内でGKとの一対一を迎えたデストロが低いシュートを放つと、GKダ・コスタの足元をすり抜けてボールはネットを揺らしている。

 リードを許したインテルは、29分に早くも選手交代。ジェフレイ・コンドグビアがピッチを去り、代わりにアサン・ドゥモヤ・ニュクリが投入された。

 37分、インテルに素晴らしいゴールが生まれる。右サイドでボールを持ったアントニオ・カンドレーヴァが、逆サイドのエリア内に高いボールを送る。落下点でフリーになっていたイヴァン・ペリシッチが左足でダイレクトシュートし、ゴール右隅に突き刺した。

 同点に追いついたインテルは40分、イカルディが右足で浮き球のボールを出すと、ゴール前でフリーになっていたカンドレーヴァが豪快にボレーシュートしたが、ここはGKダ・コスタがセーブ。その後もインテルが攻め込む時間が続いたが、スコアは動かず1-1でハーフタイムに突入した。

 後半に入ると、インテルがチャンスを多く作った。53分、カンドレーヴァが右サイドからクロスを上げ、ディフェンダーにあたったボールをGKダ・コスタが弾くと、こぼれ球をイカルディが2度に渡ってシュートしたが、どちらもダ・コスタにセーブされた。60分には左サイドを突破したペリシッチのクロスにファーサイドでイカルディがヘディングを試みたが、ボールは頭上を超えて逆サイドに流れてシュートを撃てない。勝ち越しを狙うインテルは65分にエデル、72分には新加入で“ネイマール2世”とも称されるブラジル人アタッカー、ガブリエウ・バルボーザを投入した。

 ボローニャは86分、左サイドからのパスをエリア手前でヴェルディがヒールで右サイドに流すと、走り込んだブレリム・ジェマイリが強烈なシュートを放ったが、GKハンダノヴィッチが体を張ってゴールを守った。一方のインテルも89分、カウンターで右サイドを駆け上がったエデルが鋭いクロスを上げると、エリア内でイカルディが頭で合わせたが、これも枠を捕えることができない。後半アディショナルタイム2分には、ペリシッチのクロスがエリア内でフリーになっていたイカルディにピタリとあったが、イカルディは鋭いクロスにタイミングを合わせることができず、空振りに終わった。

 後半はスコアが動かないまま試合は終了し、1-1の引き分けに終わった。再三のチャンスを生かせなかったインテルの連勝は3でストップしている。

 インテルは次戦、29日にUEFAヨーロッパリーグ・グループステージ第2節でハポエル・ベア・シェバ、ボローニャは10月2日にセリエA第7節でジェノアと対戦する。

【スコア】
インテル 1-1 ボローニャ

【得点者】
0-1 14分 マッティア・デストロ(ボローニャ)
1-1 37分 イヴァン・ペリシッチ(インテル)