人気フリー美女アナが行列を作る「TOKYO MX」の秘密を総直撃!(1)名物Pは「天才的ど素人」

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 独自路線を突っ走る「TOKYO MX」に人気フリーアナが次々と進出している。MCの椅子は順番待ちの行列状態。インターネット業界にも舵を切り、民放キー局も無視できない存在に。飛ぶ鳥も落とすどころか焼き鳥にまでする勢いの、イケイケ「東京ローカルTV局」の秘密を出演アナたちに総直撃した!

 秋の番組改編期を迎えた民放テレビ局では、10月からスタートする新番組のラインナップが出そろった。

 視聴率低迷が続くフジテレビは、日曜夜7時に古舘伊知郎(61)を司会に迎えてバラエティ番組「フルタチさん」を開始。テレビ朝日では人気バラエティ番組「アメトーーク!」を週2回放送するなど、年間視聴率3冠の日本テレビを追撃するため、それぞれ策を講じている。

 そんな中、驚きの発表をしたのは、東京ローカル局のTOKYO MX(以下、MX)だった。

 9月9日、フリーアナウンサーの田中みな実(29)が、TBSの局アナ時代を含めて初めて帯番組「ひるキュン!」(月曜から金曜正午〜)のメインMCを務めることが発表された。また同日には、元フジテレビの本田朋子(33)も情報番組「東京クラッソ! NEO」(日曜午後9時30分〜)でMCに起用されることがわかった。

 女子アナ時代から知名度の高い2人の参戦について、MXのニュース情報番組「モーニングCROSS」(月曜から金曜午前7時〜)でキャスターを務める元NHKの堀潤(39)はこう話す。

「日本の局アナは、自分の言葉でしゃべることが求められていません。対してMXでは現場の裁量に任されていて、意見を言える土壌があるので、田中さん、本田さんも『伝える場所』として選んだのでしょう。NHKの時に番組での発言が問題になった場合、上司から管理職、部署全体から統括している放送局まで連帯責任になりました。今はムダなストレスから解放されて、自由に仕事ができています。広いスタジオがあったり、説明用のボードをすぐに用意できないため、演出に頼らず、話の切り口で勝負することが求められるので、NHK時代よりも力量が問われています」

 MXは1995年11月に開局した、民放キー局のネットワークには属していない独立放送局。受信エリアは東京スカイツリーから約50キロ圏内だが、MXのスマホ向けアプリ「エムキャス」を利用すれば、放送と同時にインターネットで観られる番組も増えている。

 MXを代表するのは、「5時に夢中!」(月曜から金曜午後5時〜)。11年前に放送が始まった頃から、マツコデラックス(43)をコメンテーターに起用して、現在のブレイクのきっかけとなった。

「5時に──」と兄弟番組の「バラいろダンディ」(月曜から金曜夜9時〜)で、月曜から木曜のMCを務めるフリーアナウンサーの長谷川豊(41)が、人気の秘密は“天才的ど素人”大川貴史プロデューサーの存在にある、と言う。

「14年間在籍していたフジテレビで数々のプロデューサーを見てきましたが、大川さんは5本の指に入る天才であり、同時に『ど素人』なんです。キー局では、自称・頭がいいという人間たちが、あれをやってはダメ、これは言ってはいけない、と自分たちで勝手に常識を決めて、思い込んで番組を作っています。大川さんは素人感覚のまま、おもしろいと思ったものを全部やってしまうのです」