今や女子旅の目的地として人気No.1の台湾。でも、マッサージやグルメにはもう飽きちゃったという方も少なくないのでは? そこでおすすめしたい台湾・台北のちょっと通な最新スポットを紹介します。

特に今、面白いのが、古い建造物をリノベーションした商業施設。その充実ぶりは台湾通をも唸らせるほど。さっそくこの夏に巡ってきました。なかでもおすすめなのが「松山文創園区」です。

昔のたばこ工場を活用した芸術村

松山文創園区は、かつてたばこ工場だった施設が、2010年に生まれ変わった芸術村。広大な敷地内は、緑に囲まれて静かで、池のほとりでぼんやりしたり、テラスでお茶をしながら読書したり、歴史的建造物を眺めつつ散歩するのにぴったりです。園内には、美術館やカフェ、ショッピング施設など、いろいろな形で最新のアートに触れることができます。

臺北文創大樓

「臺北文創大樓」のビルは、さまざまな形で国内外のアートを紹介する商業施設。台湾の新進気鋭のアーティストによる商品が一堂に会しています。こういった施設のつくりは、渋谷ヒカリエや銀座の東急プラザなんかの構成のトレンドと似たところがあります。1階では、主にファッションを扱っており、見るからにいい素材でいい仕立ての厳選されたデザイナーズブランドが並んでいました。上の階ではカルチャーショップや書店など、じっくり見ているとここだけで時間がなくなってしまいます。

台湾の工芸品や、自然派の食品などが集まったマルシェ

台湾の若手女性アーティストのブランド「Mini Feast」のアクセサリー

デザイナーTerryさんによる手作りゆるキャラグッズ「有空」も人気。藍染は奥様の手によるものだそう。

ここでは、ガラス吹き、木工、レザークラフトなど、いろいろな手作りワークショップも開催されています。時間があれば、チャレンジしてみると台湾旅行のいい思い出の品ができるかも。

ガラス工房

木工房

女性たちがレザークラフト体験中

台湾のチェーン書店「誠品書店」も入っています。レコードなどの品揃えも豊富です。親日の台湾では、翻訳された日本の書籍もたくさん出版されていました。

誠品書店フロア

音楽ゾーンも充実

言葉がわからなくても料理本なら見ているだけでも楽しい

倉庫跡ではイベントも

臺北文創大樓ビルの隣は、倉庫をリノベーションしたスペース。日本の美術館の展覧会が招致されることも多いよう。この時は、六本木の21_21 DESIGN SIGHTで2015年に開かれた「単位展 - あれくらい それくらい どれくらい?」が凱旋していました。

倉庫の前の回廊

デザインミュージアムのショップは必見

倉庫の向かいは、「台湾設計館(Taiwan Design Museum)」です。興味のある展覧会がやっていたら覗いてもいいし、施設内にあるミュージアムショップは、臺北文創大樓ビルとはまた違った視点でセレクトされた優れたデザインの品々が販売されているので、こちらもおすすめです。

台湾設計館(Taiwan Design Museum)

工場跡はひるむほどの広さ

中庭をぐるりと囲む長い長い廊下のある工場だった建物では、この時はブックフェアが開かれていました。西洋風の中庭も、落ち着いていてとてもすてきな空間。アジアにいることを忘れそうになります。

工場の長い長い廊下。サインはもとの建物のよさを損なわずに。

小さい子ども連れが多かったので、絵本や子ども向けの本のフェアだったのでしょうか

敷地内にはカフェやレストランも

歩き疲れたら、施設内のカフェでひと休み。池のほとりでぼーっとするのも、空が広くて気持ちがいい! ここでの楽しみ方は人それぞれ。台湾旅行も、何度目か……という旅慣れた人は、台湾のアートシーンに触れつつ、いつもとは違う台湾の休日を過ごしてみては。

敷地内のカフェ「LIULI CAFÉ」。湿気の高い台湾の夏も、美しいガラスで涼やか。

池のほとりで憩う人たち

松山文創園区/松山文創園區(台湾・台北)
http://www.songshanculturalpark.taipei(中国語・英語)
住所:臺北市信義區光復南路133號
営業時間:9:00-18:00
最寄駅:地下鉄板南線 市政府駅1番出口または國父紀念館駅5番出口

(はな)