「食物不耐症」という病気を知っていますか? 「非アレルギー性食物過敏症」とも言われ、特定の食物に対して免疫力がおちていることで症状が出る病気。アレルギーと混同されることが多いけれど、別の病気なんだとか。

コスモポリタン イギリス版では、食物不耐性の専門家であり、YorkTest研究所の科学部長を務めるジル・ハート博士の解説を紹介。「アレルギー」と「不耐症」の違い、そして不耐症の見極めポイントを伝授しているので、思い当たる人はぜひ参考にしてみて。

1.「アレルギー」と「不耐症」の違いを知る

「現在45%程度の人が何らかの食物に対する不耐症とされていますが、食物アレルギーを持っている人は約2%と稀な存在です。この2つはよく混同されますが、症状や身体への影響は異なります」とハート博士。

「食物アレルギーとは、食べ物や飲み物に入ったアレルゲン(抗体)を身体が"侵入者"と認識し、排除しようと即座に反応することをいいます」。この場合の"即座"とは、唇が腫れあがったり、呼吸困難を起こしたり、嘔吐したりなどの症状が瞬時に現れることを指すのだとか。「アレルギーと異なり、食物不耐症は時間を掛けて症状が現れます。ゆえに原因を特定するのが困難です。不調を感じることはありますが、生命にかかわるような症状を引きおこすことはありません」とのこと。

アレルギーの場合、すぐに薬物治療/服用を必要とすることも多いそう。しかし不耐症の場合、原因となる食べ物を摂取して数日後にやっと症状が現れることもあるため、原因を特定するのが難しいのだとか。毎日食事を細かく記録する習慣がある人は別として、普通は昨日の夕食の内容を正確に思い出すのも難しいし、ましてや先週何を食べたかを追跡し、そこから不耐症の原因を探るのは至難の業のよう。

2. 症状を知る

典型的な不耐症の症状は、過敏性腸症候群、腹部膨満感、頭痛、片頭痛、疲労感、抑うつ感、体重上昇、不安感、肌荒れなどがあげられるそう。しかしこれらの症状は他の病気に起因する可能性も高いため、症状があったからといって「不耐症が原因だ」とは断定できないのだとか。

「過敏性腸症候群、腹部膨満感、倦怠感、消化不良などの症状に悩んでいる人は、すぐに医師に相談して下さい。診察を先延ばしにしてはいけません」とハート博士はアドバイス。不耐症が不調の原因だと思うのであれば、その旨をきちんと医師に告げ、毎日の食事を書き留めて原因を探ってみて。

また不調の原因が他の病気が起因している可能性についても必ずチェックし、正しい治療を受けるよう心掛けるのがベスト。

3.生活習慣を見直してみる

「食物不耐症を悪化させる要因はさまざま。例えばストレス、抗生物質や薬の服用、お酒の飲み過ぎ、加工食品の食べ過ぎなどがあげられます」とハート博士。これらの不健康な生活習慣は身体に悪影響を与え、食物不耐症をより悪化させてしまうのだとか。

新鮮でヘルシーな食生活を心掛ける、飲酒を控える、ストレスを減らすなどの努力で、不耐症の改善につながることも。たとえ症状に変化が見られない場合でも、長期的に見れば必ず身体に良い影響をあたえるので、試してみる価値はあるはず。

4.身体の声を聞く

例えばあなたの知り合いがある食物の不耐症であり、腹痛に悩んでいたとする。あなたも同じような症状の腹痛を抱えていたとしても、同じ不耐症によるものとは限らない。まずはこの事実をきちんと理解することが大切なのだそう。人によって反応する成分は異なるけれど、食物不耐症の人は約4つ〜6つの成分に反応する傾向があるのだとか。

また「この食物の不耐症では?」と自己診断するのも禁物。実際の不耐症の要因と自己診断が異なり、不必要に食品を排除してしまうことが多いから、とのこと。

5.評判のよい専門医を受診する

自分が食物不耐症か気になる人は、食物不耐症の診察に定評のある医師を調べ、受診するのが賢明。不耐症の検査を受けられる病院もあるそう。原因を正しく見極めれば、長年の不調から解放され、ビクビクすることなく食事を楽しめるはず。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK