加藤綾子「フリーになっても古巣出演ルール」の慣習に嫌気爆発

写真拡大

 16年4月末に8年間在籍したフジテレビを退職。加藤綾子(31)はフリー転身を果たした。ところが、それから半年足らずで司会を務めるレギュラー番組の降板をみずから願い出ていたというのだ。

 フジテレビ関係者が眉をひそめて語る。

「カトパンが局の幹部に『辞めたい』と訴えたのは、『スポーツLIFE HERO’S』です。土曜と日曜の深夜に放送されるスポーツニュースで、カトパンは日曜版でメインMCとして出演しています」

 同番組は、局アナ時代のカトパンの功労をたたえてフジが用意したと言われている。そんな“ご褒美番組”だというのに、はやばやと見切りをつけるばかりか、なんと嫌気がさして爆発しているのだという。「『HERO’S』は、初回放送こそ視聴率5.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と合格点でした。しかしその後は、同じ深夜帯の競合番組『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の後塵を拝して伸び悩み、2%台に落ち込むことまであります」(前出・フジ関係者)

 カトパンは視聴率低迷の責任を重く受け止めているのだろうか。いや、理由はそれだけではないようだ。

「実は放送開始以来、加藤の美脚をナメるように撮るパンチラアングルが多発していたんです。それに本人よりも事務所が難色を示し、結果、ロングスカートやパンツルックが増えました」(前出・フジ関係者)

 決断は早かったようだ。見据える降板時期は来年4月の番組改編期だという。女子アナウオッチャーの丸山大次郎氏が解説する。

「女子アナが局を退社した場合には、1年間は他局に出演しない、という業界の暗黙の了解があります」

 その慣習に従うまま、カトパンはフジで「HERO’S」のみならず、局アナ時代から続く「ホンマでっか!?TV」「優しい人なら解ける クイズやさしいね」の3番組にレギュラー出演している。が、いずれも視聴率は芳しくなく、せっかくのフリー転身のチャンスを“古巣出演ルール”のせいで生かしきれていないことに不満タラタラ。芸能評論家の三杉武氏が語る。

「カトパンが憂慮しているのは、バラエティ色がつきすぎること。本人は憧れの人物にNHKの有働由美子アナ(47)をあげるほど報道志向が強く、バラドルノリの活動から脱却したがっています。親しいスタッフには『NHKで教育系の番組がやりたい』と漏らしているそうです」

 そもそもフジは、局全体が暗黒期の真っただ中にある。視聴率低迷だけではなく、スポンサー離れも顕著で、「めちゃ×2イケてるッ!」は極楽とんぼ・山本圭壱の復帰出演に難色を示した日清食品から契約解除され、ドラマ「月9」枠も、10月クールからトヨタが降りている。カトパンにとって、まさにフジは“泥舟”だったようだ。退社前からこの窮状を見越して対策を立てていたフシもある。そのことは所属事務所の選択に表れているという。

「フジを円満退社した女子アナは、フジがフリーキャスター事務所の最大手と共同設立した『フォニックス』に入るのが通例で、高島彩や中野美奈子も所属。ただフジ色が強すぎるだけに、いつまでも『ほぼ身内』として扱われることになります」(ベテラン芸能記者)

 しかし、カトパンが選んだのは、篠原涼子らが所属し、多くの俳優や歌手を抱える大手芸能プロだ。ハナからフジとの距離感が見え隠れする。

「今は『Xデー』の来年4月に向け、水面下で売り込みをかけ始めていると聞きます」(前出・芸能記者)

 前出・丸山氏が、加藤の未来を語る。

「フリーの女子アナは、バラエティ一辺倒だと、番組終了で徐々に出演が激減する。報道に進出しないと息の長い活動はできません。理想は、夏目三久のような朝の帯番組の司会でしょう。『めざましテレビ』の顔だったカトパンが他局の朝番組で、というのもインパクトが大きいですね」

 “カトパンの乱”の結末やいかに──。