【エア取材】伝説の妖怪・河童にロングインタビュー「別にキュウリ好きじゃないからね」

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今、ちまたで物議を呼んでいる「エア取材」という言葉をご存じだろうか? 一言でいえば「実際には取材をしていないのに、取材をしたように見せかける記事」のことで、特にサッカー紙で「エア取材が横行しているのでは?」と話題になっているのだ。

事の真相はさておき、以前の記事で「本当にエア取材で記事は執筆できるのか?」を検証するため、迷惑メール評論家のGO羽鳥氏にエア取材を敢行し、ロングインタビューを執筆した。結果として「サラサラ書けた」とご報告したが、ある疑惑が持ち上がってしまったのだ……。

・よく知ってる人なら書けてあたり前?

GO羽鳥氏のロングインタビューを読んだ読者の方からツッコミがあったのは「GO羽鳥ってロケットニュース24の編集長じゃん。書けてあたり前でしょ」というもの。うむ、言われてみれば毎日のようにコミュニケーションを取っているGO羽鳥のことは手に取るようにわかるから、ごく自然に記事を執筆できるのは当然ともいえる。

そこで今回は記者が……というより人類が1度も話したことがないと思われる妖怪、河童にエア取材を敢行した。……つまり取材していない。以下が、インタビューに応じてくれた河童のカパ男(カパオ)氏とのやり取りである。

記者:「まさかインタビューに応じてもらえるとは思いませんでした。今日はどうぞよろしくお願いいたします」

「どもども」

記者:「さっそくですが、カパオさんの年齢からお伺いしたいのですが……」

「やっぱり気になる? 人間でいうと34、5歳かな? おっさんの入り口ちょっと入っちゃったかなーくらいですよ。実際は1688年生まれだから328歳だね。ちょうど徳川様の天下で、大名が参勤交代バリバリやってた時代ですよ」

記者:「なる……ほど。人間よりかなり長生きなんですね。河童のミイラが発見されることがあるので、人間位の寿命なんだと思ってました」

「あれは大体パチでしょ。ほぼ人間ですよ、人間。中には本物もありますけど、そういうのは紀元前クラスですね」

記者:「そうですか。それでは一日の生活の流れを教えて下さい」

「まず、朝起きたら歯磨きするでしょ。んで、仕事……というか食料を確保しに行く。これが1日の大半かな。子供がいれば子育てしつつ食料を確保する。まあ、原始時代の人間と同じですよ。場所が水中なだけでね」

記者:「ふむふむ。やはり食料はキュウリがメインなのでしょうか?」

「それな。今日それを一番言いたかったんだけど、河童は別にキュウリ好きじゃないからね。良く考えてみてよ、水の中にキュウリないでしょ。いや食えるよ? たまに畑から拝借することもあるよ? でもメインは魚と水草。なんでキュウリが出てくるかなぁ?」

記者:「そうなんですね……誤解してました」

「まあ、俺らもそんなに姿を現さないし、誤解されるのは仕方ないんだけどさ。水に人間を引きずり込むのもウソだからね。もしかしたらクレイジーなヤツがそういう事件を起こしてるかもしれないけど、河童自体にそういう習性ないから」

記者:「そうだったんですね」

「だから人間と一緒ですよ。おかしいヤツも確かにいる。でもそれが全てじゃない。基本的にはいいヤツらばかりだし、争いもそんなにない。恋をすれば胸が痛むし、嫌なことがあれば凹む。でも明日も生きていかなきゃいけない……人間と一緒でしょ?」

記者:「そうですね。仰る通りです。では最後に読者のみなさんにメッセージをお願いします」

「とにかく自然は大切にしようぜ。これは俺らのためだけじゃなくて人間のためにもな。俺たちが住んでる地球は美しい。美しい地球を未来に残すことも、俺たちがこの世に生命を授かった意味なんじゃないかな? ポイ捨てとかは、ムカつくってより悲しくなるわ。

あ、あと河童がスモウ大好きなのは本当。いまうちの横綱なら白鵬ともいい勝負するんじゃない? アルシンドのネタとか、生息地ネタとかまだ色々話したいことはあったんだけど、それはいずれの機会にな。ラヴ & ピース☆」

──以上である。

結果的には、その人のパーソナルな情報がなくても、ボンヤリとした知識とある程度のイマジネーションさえあれば、エアインタビューは執筆可能と証明された。唯一説得力に欠けるのは、カパオ氏の画像がないところ。そういう意味ではインタビュー記事などで、写真の有無は重要だ。

特にメディア関係者から多くの注目を集めるエア取材問題。サッカー誌だけではなく、他ジャンルにも飛び火するのでは? といま注目されている。

参考リンク:サッカー専門誌『エア取材』横行か 作家の検証と告発
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

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