日本人を不幸にしているダメ習慣5つ――芸能人の不倫スキャンダルをいちいちバッシング…etc.

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 自分は“幸せな人生”を生きていないのではないか――われわれの一人ひとりが漠然と感じていた閉塞感が、今や日本全体の問題となりつつある。その背景にある原則を探りながら、「脱不幸」のためのカギを紹介する。

◆「日本」がヤバい!

 日本人はさまざまな意味で“不幸を背負いやすい”国民であると言える。

「その根幹にあるのは、何千年にもわたって育まれてきた日本人のメンタリティでしょう。自然災害が頻発する土地柄だったことが影響して、何事もいずれは無に帰す……というような諦めが染みついてしまっている。合理的な思考で“幸せを取りに行く”よりも、不合理な災害に備えて“今をつつがなく過ごす”ことのほうに重きを置いてしまう国民性なんです」と話すのは、異文化マネジメントの専門家である小平達也氏。

 こうした背景に、個人のスキルよりも共同作業が重んじられる農耕型社会であったことも加わって、日本では“和を乱す”行為がひどく嫌われてきた。早い話、他人を差し置いて自分が幸せになろうとすること自体が、和を乱す行為と見なされかねないのだ。

「戦後の高度経済成長期なら、それでもよかったのでしょう。“国の成長”という大きな物語に乗っかっていれば、和を乱すことなく誰もがそこそこ幸せになれた。しかし今では、幸せになりたいなら“自分なりのストーリー”を考えなくてはならない。かつてのように“新卒で就職できた会社がゴール”ではなく、目的に沿わない職場には早々に見切りをつける勇気も必要です。ところが、前述のように日本人には刹那的なところがあり、“目的意識を持って行動する”こと自体が苦手。その意味でも幸せになりにくい国民と言えます」

 和を以て貴しとなす――という、本来、日本人が誇るべきメンタリティも、皮肉なことにさまざまなシーンで影を落としている。

 近年、各国で幸福度に関する研究が進んでいるが、その調査結果の中に「お互いが信頼できる社会(寛容な社会)に住んでいる人ほど、幸せを感じることができる」というものがある。だが、芸能人の不倫スキャンダルが(和を乱す行為の一環として)いちいちバッシングされる今の日本は、到底“寛容な社会”とは言いがたい。

「共同体の中の和を重んじるあまり、“内”と“外”の区別をつけすぎる――という問題点もあります。海外から日本がどのように見られているのかを過剰に気にするのも、その表れ。日本人が海外旅行先で不祥事(世界遺産に落書きとか)を起こしたりするたびに、自分が悪いわけでもないのに、いちいち『同じ日本人として恥ずかしい』などと腹を立てているようでは、ストレスが溜まって当然」

 一方で、こうした感情は、日本人ならではの“高度な共感力”の表れでもある――と小平氏。

「この共感力に“目的”を与えてあげることができれば、大きな強みになります。例えばプロジェクトワークの現場で、共感力を発揮してチームの要望を引き出すことができるのは、優秀なプロジェクトマネジャーの証し。一方で、目的を持たない同調や共感が“生きづらさ”の温床にしかならないのも事実で、どんな武器も使い方次第なんですよ」

<日本人をダメにする習慣>
・周りに遠慮して好きに行動できない
・“今をつつがなく過ごす”のが大事
・芸能人の不倫を盛んにバッシング
・海外の“日本評”を気にする
・目標を持たずに刹那的に生きている

【小平達也氏】
グローバル人材戦略研究所所長。外国人社員の活用を通じた日本企業のグローバル化を支援。著書に『外国人社員の証言 日本の会社40の弱点』ほか

取材・文/SPA!「日本人の不幸」取材班
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