1931年9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件が起こった日だ。中国は9月18日を「国恥の日」として国民が決して忘れてはならない日としており、毎年9月18日になるとナショナリズムの高まりが感じられる。(イメージ写真提供:123RF)

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 1931年9月18日は満州事変の発端となった柳条湖事件が起こった日だ。中国は9月18日を「国恥の日」として国民が決して忘れてはならない日としており、毎年9月18日になるとナショナリズムの高まりが感じられる。

 ナショナリズムの高まりが影響したのだろうか、中国女子卓球の元五輪王者である王楠さんの夫がこのほど、道徳感覚や良識の欠けた方法で日本に復しゅうをしたとして大きな問題となっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、一部の中国人のナショナリズムの表現方法を批判する記事を掲載した。

 記事は、王楠さんの夫がこのほど、中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)において、「日本旅行でホテルの部屋のすべての水道を全開にして、日本の水資源や電力資源を消耗してやった。これが抗日であり、愛国だ」と書き込んだことを紹介。さらに、中国のサッカー選手も「国辱を忘れるな」というメッセージとともに、中国人サッカー選手が日本人サッカー選手の首を絞めている写真をネット上にアップしたことを伝えた。

 これに対して「これが抗日、愛国と言えるのか?」と疑問を提起し、そして「中国サッカーファンがサッカー選手に希望するのは脚を使うことであり、手を使うことではない」、「サッカー場で人の首を絞めるのは最悪の行為だ」と批判し、ナショナリズムの表現方法を真っ向から批判した。

 記事はこれら中国人の行動を批判しており、多くの中国メディアもこうした行動を「理性の欠けた行為」だと率直に非難しているが、社会的立場のある中国人ですら、歪んだナショナリズムを見せていることは、非常に稚拙だと言わざるをえない。良識が完全に欠如していることを示す行為であり、反日であれば何でも許されるとでも言わんばかりの狂信的な態度すら感じさせる。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)