ナスは「成す」「生す」という言葉を連想させるため、昔から縁起の良い野菜として親しまれています。初夢も「一富士二鷹三茄子」といいますしね。ナスといえば夏野菜ですが、実は美味しくなるのはこれから。秋ナスの栄養価と美味しい食べ方を紹介します。

秋茄子は嫁に食わすな!?

秋ナスで有名なのがこの「秋茄子は嫁に食わすな」ということわざですよね。この意味には諸説あり、代表的なものが「秋ナスは身が引き締まって大変美味しいので、憎い嫁には食べさすまい」という姑の嫁いびりの様子がひとつ。「秋ナスは体を冷やす作用があるので、子供を産む大事な嫁が体を冷やさないように」という戒めがひとつ。全く正反対の解釈ですが、さて、どちらなのでしょうね。

秋ナスは皮が柔らくて美味しい!

ことわざにあるように、晩夏〜初秋にかけての秋ナスは、皮が薄く実が締まっていてとても美味しいです。夏の終わりから昼夜の温度差が大きくなるため、美味しさが凝縮されるといわれています。ナスの90%は水分の低カロリー食材で、わずかながらビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンCを含んでいます。ナスの栄養素で外せないのが皮に含まれるナスニンとアントシアニンという成分。ナスニンは紫色の色素成分でポリフェノールのひとつです。抗酸化作用があり、血栓ができるのを防いだり、体を酸化させにくくしてくれます。アントシアニンには目や肝臓の機能を向上させる働きや血圧の上昇を抑える働きがあるんですよ。体を冷やす作用があるので、妊婦さんは食べ過ぎないようにしましょう。

たくさん食べたい! ナス料理のポイント

ナスニンとアントシアニンは水溶性の成分なので、皮は剥かずに調理したほうが栄養をしっかり摂れます。スポンジのように柔らかい実はクセもなく味付けや調理法で色々な料理に変幻自在。ナスは油と相性がよく、ナスニンは油で加熱調理すると吸収率がアップします。漬物にする際には、古クギや焼きミョウバンを入れると鮮やかな紫色を保ってくれますよ。一般的なナスは中なすで、他にも漬物に多い小なす、丸い形の丸なすや米なす、焼きなすにすると美味しい長なすなど種類も豊富です。

なすを選ぶときのポイントは、色つやが良く、へたが新しいものを。収穫して間もないナスのへたにはトゲがあって痛いほどです。日が経つと種が増えてくるので早いうちに食べきってしまいましょう。


writer:しゃけごはん