連続テレビ小説「とと姉ちゃん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第25週「常子、大きな家を建てる」第149回 9月23日(金)放送より。 
脚本:西田征史 演出:深川貴志


鞠子(相楽樹)の娘・たまき(吉本実憂)があなたの暮し出版を訪れ、その仕事の様子を見て、入社したいと言い出す。
社員達は相変わらず商品試験をやっている。アイロンの試験でメイド・イン・ジャパンの製品がアメリカの製品を性能で超えたことを喜ぶ場面で、表によるとアカバネもちとせも健在なことがわかる。
だが相変わらず、さほど優秀な商品を出している感じでもなさそう。「変わっていく」ことを描くドラマと聞いていたが「ひとはなかなか変わらない」ことも描いてみたのか。

たまきの履歴書に、百人一首を全部暗記しているとあって、かか君子(木村多江)の特技を継いでいるのだなと微笑ましく思った。覚えていますか、4話です。
この頃のレビューでは西田脚本の良いところを書いていました(遠い目)。

そして、試験。
花山(唐沢寿明)の変人っぷりが久々炸裂してユニークな試験が行われる。
これまた久々に初期の頃よく出て来た楽曲がかかって、陳建一が青椒肉絲をつくったり雑音のなかで原稿を書いたり。この路線で全編いったらよかったのにと思ってしまった。
それにしても青椒肉絲。杉咲花が青椒肉絲の素のCMをやっていたつながりか? 彼女はここでは見てるだけだったが。148回の唐沢の珈琲と149回の青椒肉絲。もう最後だから今までやりたかったが抑えていたCMパロディをやっちゃえ!という感じか。

もうひとつ149回で注目したいのは、言葉遣い。もともと、家族の間で丁寧な言葉遣いを使っていたが、

たまき「よろしいでしょうか」
常子「よろしくてよ」

花山「入社試験というものははなはだ憂鬱なものだねえ」

脚本家は美しい日本語、丁寧な言葉遣いを意識しているらしいのだが、最近あまり使わないもので面白がって時々混ぜている印象なんだよなあ。これまでずっと見てきて、トータルで、作者なりの日本語へのこだわり(美意識)が感じられなかった。

あと7回!
(木俣冬)