胃腸に意識を向けて食べる 前編【マインドフルネスでいまを生きる】

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秋分の日を過ぎ、いよいよ秋らしい涼しさになってきました。今年は雨も多く、体調の管理が難しいですね。
食欲の秋、なのですが胃腸にもやはり休息は必要です。夏の暑さによって消化力が落ちるのですが(暑いと食欲がなくなるのはそのためです)、夏バテしないように、と食欲がないにも関わらず無理に食べていたとしたら、胃腸はとっても疲れた状態です。そんな状態のまま、食欲の秋! と欲にまかせて食べていては胃腸も休まる暇がありません。きちんと休まると、本来の持っている力を発揮してくれるのが体です。胃腸もまたしかり。
食べたいと思うっていうことは、これは体にとって必要なんだ、と思いがちですが、食欲の正体はほとんどの場合、五感、特に舌(味覚)の欲です。
目で見て、匂いをかいでおいしそうと思い、それを口に入れる。もうひと口、あとひと口。そうしている間に、気づいたらお腹がふくれて苦しいことに...。なんてことはありませんか? あるいは、お腹はいっぱいだけど、おいしそうだし、せっかくだから食べちゃおう、とか残すのがもったいないからとか、そんな理由で食べたりしていませんか?
前者は五感を満たすために、後半は体ではなく思考を満たすために食べているということです。そんなふうに食べていると、体にとって必要な栄養をとってエネルギーを補充するための食事のはずが、かえって体を傷めることになってしまいます。それが行き過ぎたのが生活習慣病ですね。
体の需要と食欲を一致させるのは、なかなかに険しい道のりです。その一方で、自分の体は自分に何がどれだけ必要か、きちんと知っています。知識で何を食べるかを選ぶには、人間には知識が足りなすぎるというようなことをおっしゃっていたのは中村天風さんだったかと思いますが、やっぱり頼りになるのは体なのです。
まずは、何かを食べたいと思ったとき、何かを食べたいと自分が思っている、ということに気づいていましょう。あるいは、食べなければいけない、食べておかないと。そんなふうに思ったならそのことに気づいていましょう。そうして、ひとつ深呼吸。本当にお腹はすいているだろうかと、胃腸に意識を向けてみます。そうして、お腹が空いていたら食べ、お腹が空いていなかったら食べない。シンプルですが、いつでも実践するのはなかなかにチャレンジングかもしれません。まずは朝食から始めてみてもいいですね。
今日の1枚:
先日沖縄で開催したリトリートでは、食の大切さを改めて実感しました。『食べるヨガ』の著者、村田由恵さんに食事を担当していただいたのですが、瞑想的に作られた料理が五臓六腑に染み渡りました。
>>後編に続く

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