天橋立で「股のぞき」を楽しむ子ども

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独創的でユーモラスな研究に贈られる2016年の「イグ・ノーベル賞」授賞式が同年9月22日、米ハーバード大学で開かれ、上半身をかがめて股の間から後ろの光景を見る「股のぞき効果」の視覚変化を研究した立命館大学の東山篤規教授と大阪大学の足立浩平教授が「知覚賞」を受賞した。

共同通信や朝日新聞など大手メディアが報道した。2人は、実験によって逆さまに見ることにより風景が実際より小さく見える原理を解明した。

日本三景の1つ天橋立には「股のぞき台」が

日本三景の1つ天橋立(京都府宮津市)には、股のぞきで景観が変わることを楽しむ習慣がある。展望所に有名な「股のぞき台」が設置されており、昔から姿勢によって視覚が変化することが体感的に知られてきた。

2人は、大きさが異なる5種類の三角形の板を用意、距離を色々と変えて、計90人の被験者に股のぞきで見てもらい、見かけの大きさや距離を当てさせる実験を繰り返した。その結果、直立して見るより、大きさが小さくなり、距離も短く見えることがわかった。具体的には45メートル離れた地点に置いた高さ1メートルの三角形が、高さ60センチほどに見える。さらに、前かがみの姿勢が錯視を生むメカニズムも、上下逆さまに見えるプリズムのメガネを使った実験を行ない、突き止めた。

東山教授は、朝日新聞の取材に対し、「実験に協力してもらおうと声をかけると、男性は『ようそんなことやっとるな』という顔をするし、女性には『恥ずかしいのでやりたくない』と言われました。くすっと笑ってしまうテーマが評価されたのでしょう」と語っている。