22日、澎湃新聞網は、中国で行われたサッカーの試合でサポーター同士の衝突が起きた件に関連して、「中国サッカーはまた海外に恥をさらした、サポーターの暴力行為排除は日本に学べ」と題する記事を掲載した。

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2016年9月22日、澎湃新聞網は、中国で行われたサッカーの試合でサポーター同士の衝突が起きた件に関連して、「中国サッカーはまた海外に恥をさらした、サポーターの暴力行為排除は日本に学べ」と題する記事を掲載した。

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サポーターの場外乱闘が起きたのは21日に行われたカップ戦の前。江蘇蘇寧のサポーター数人が上海申花のサポーターを取り囲み、蹴るなどの暴行を加えた上、地面に倒れて頭を抱える相手に何度も生たまごを投げつけた。周囲からは「やめろ、やめろ」との声もあがっていたという。

江蘇蘇寧のサポーターは「上海申花のサポーターが挑発的な横断幕を掲げたから」としているが、被害に遭った男性は「その時は上海申花のリュックを持っているだけだった。周りは相手サポーターばかりだったので何も言えなかった」と話した。しかし、男性をさらに驚かせたのは、男性が殴られた現場が警備に当たっていた特殊警察がいる位置から15メートルも離れていなかったにもかかわらず、助けてもらえなかったことだ。数人の同行者が特殊警察に助けを求めたが、相手にされなかったという。男性は病院で検査を受けたが、幸い大きなけがはなかった。男性は警察に被害届を出しているという。

この事件は英国やポルトガルなど海外メディアでも報じられ、「まるで暴徒」「有名選手や監督が加入して中国リーグのレベルは上がっているが、サポーターはそれに見合った素養を体現していない」など、厳しく批判されている。

実際に男性が挑発的な横断幕を掲げたかどうかは確認されていないが、中国では相手を侮辱するような横断幕がこうした暴力事件の引き金になることが過去にもあった。中国サッカー協会はこうした騒動に罰金などで対応してきたが、記事はこうした問題の処理は日本のJリーグに学ぶべきだと主張している。

2014年3月8日の試合で、浦和レッズが人種差別的な横断幕を掲げた。すると、13日にはJリーグの村井満チェアマンが記者会見を開いて謝罪。サッカー協会の大仁邦彌会長は「日本サッカーの信用が損なわれる」と厳しく批判した。浦和レッズには1試合の無観客試合が課せられたほか、再発した場合には勝ち点の剥奪や下部リーグへの降格も検討すると警告された。浦和レッズもサポーターが横断幕や旗を持って入場することを禁止。15年からは、サポーターに試合の6時間前にクラブに横断幕や旗の持ち込みを申請するよう求めている。また、この騒動と関連してサポーターグループ11団体が解散した。

記事は、「中国サッカー協会が罰金を科すこと自体は間違っていないが、すでにそれだけでは収まらなくなっている」とし、公安局との連携も含めて有効な対策を検討すべきだとしている。(翻訳・編集/北田)