時には胸キュンも! おバカな男子育児の楽しみ方を「トリセツ」シリーズまきさんに聞いた

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まきさんの大人気ブログ「ちくわの穴から星☆を見た NEW」の前身、「ちくわの穴から星☆を見た」が始まったのは2006年。

『園児(エンジィ)のトリセツ』男の子の“おバカかわいい”生態6選

少年らしいいたずらや冒険、自然を愛する小学生男子=ダンスィな息子さんとの楽しくも苦労が絶えない毎日をポジティブに描いたブログは、現在までに4,500万超ヒットを記録しています。

「小学生男子(ダンスィ)のトリセツ」をはじめ3冊の書籍化も経て、まきさんの作品は男子育児に手を焼くママたちのバイブル的存在になっています。著者のまきさんに、ポジティブな男子育児の源について伺いました。

裸族も下ネタも虫ネタも“男子あるある”のうち!

――「小学生男子のトリセツ」などの「トリセツ」シリーズは、男子育児に四苦八苦するママたちの共感を集めていますね。

まきさん(以下 まき):本当はもっと品のいい話になるはずだったんですよ。おバカなエピソードは載せず、ママたちに読んでもらえる小学生の子育てバイブル的なものにしましょうと。それなのに、うっかり入れちゃった裸族ネタがすごくウケたんです。

男子って、下ネタも最初は訳がわからないまま言ってるんだけど、だんだん「これ、ウケた!」と反応を楽しむようになりますね。調子に乗らないように、わが家では幼児のときから一貫して「お母さんそんなこと知ってるよ」って流していましたが。

――虫ネタも男子あるあるですよね。

まき:お友達のエピソードで、アリを食べちゃったっていうのがあって。普通は「怖い」って思うはずなのに、お友達と一緒になってエスカレートすると何をするかわからない。

男子って、自力で世界に立ち向かっていくんですね。親や先生に「これはどうなの?」って聞ければいいんですけど、「たぶんOKだろう」って独断で突き進んじゃう。水たまりにもジャブジャブ入っていく……。結果どんなことになっても、体験しないと気が済まないんです、彼らは。

成長して“表の顔と裏の顔”を使い分ける男子たち

――泥遊びでも、泥汚れを洗濯するのは大変なもの。そういう苦労も笑いに変える前向きさが素敵です。

まき:本音では、泥遊びが好きな子になってほしくないですよ。でも本人には「泥にツッコみたい!」っていう猛烈な意欲があるわけです。もう、この子をおとなしい子に育てるより、こちらが回線一本抜いちゃって泥が平気なお母さんになる方が早いんですよ。「あー、泥汚れ落ちない、まぁいいか」っていうところで納得しています。

――そんな男子あるあるの中で、キュンとするエピソードがキラッと光っています。「同じことを聞く理由」とか。

まき:あれはね、本人から聞くまでは分からなかったことなので本当にビックリしました。つたない言葉で「違うんだ!」って説明してくれる姿もかわいくて。

――だんだん「お母さんと一緒だと恥ずかしい」みたいな時期もやってきますね。

まき:わが家の場合は小学校3年生ぐらいで、人目を気にするようになりまして。どうやら社会の表の顔と家の中での裏の顔を使い分ける時期になったんですね。膝に乗って甘えるのにカーテン閉めたり(笑)。

でも、裏の顔は相変わらず「ママ、ママ」なんです。5、6年生でもママべったりっていう話も聞きます。

――ダンスィとの戦いは長いですね。

まき:長いですね〜。今は中学生ですけど、相変わらず泥は家に持ち込みます。サッカーをやっても、雨の中でスライディングとか。コーチもコーチで「よーし、最後にスライディングして帰ろう!」って勧めたりね。

ある意味、ダンスィは一生ダンスィなんですね。もうダメだ、違う文化だと思うしかないです(笑)。

実は少し引いた視点で「昆虫観察日記」のノリ

――振り返って、ダンスィ育児の一番の醍醐味は何でしょう。

まき:本当に全然違う生き物なので、学ぶことが多いですね。

女の子なら、話して分かる部分があると思うんです。でも男子は「わかった。……でも、一応やってみないと」となる。

無事育ってしまったら笑い話で済むけれど、それまでは本当に命がけ。もう「いろんなことを勉強させていただいています」っていう感じですね。

――男子育児は未知との遭遇の連続ですよね。先輩ママの話も支えになります。

まき:先輩ママは本当のことを言ってくれますね。「つがとれるまではバカ」とかね。「七つ、八つ、九つときて、十(とお)で初めてつがつかない。男の子はつがとれるまではお話にならないからね」って。「そんなはずないだろう」と思ったことが全部本当でしたね(笑)。

ブログもママと赤ちゃんの楽しい日常みたいなものじゃなくて最初から「昆虫観察日記」みたいな感覚でした。幼虫を見て「今日はこんなモノ食べた。脱皮する前なのかな」っていうノリで、「今日はこんなに甘えてくると思ったら熱が出た」とか。

「どうして言うことを聞いてくれないの……。ママ悲しい」みたいなテンションだと煮詰まるので、少し引いたスタンスで描かざるを得ないんです。

――作品を描くこと自体がストレス解消にもなりそうですね。

まき:ブログはかなり息抜きになりましたね。最初はそんなつもりではなく、日々のグチみたいな感じだったんですけど。出がけにウンコされたおかげで保育園に遅刻した、とか。

ブログに書かなかったことはどんな面白いことも幸せなエピソードも忘れてしまうんですよ。描いたことだけが記憶に色濃く残っているので、描いてきてよかったなって思います。

ブログでも手帳にでも、こんなことを言ってくれたってメモしたり、絵が描ける人はかわいい似顔絵を描いたり、空き時間にちょっとメモするのでもいいと思います。

育児の時間ってアッという間です。後になって「こんなこともあったなぁ」って思い出せるので、残しておくっていうのは、おすすめですね。

肩の力を抜いて男子育児を楽しもう!

男児ママが思わず「あるある!」とうなずくエピソード満載、笑っているうちに不思議とストレスが消えていく、まきさんの作品群。

プレ男子を描いた「園児(エンジィ)のトリセツ」→ダンスィ感満載の「小学生男子(ダンスィ)のトリセツ」→破壊力MAXの「小学生男子のトリセツ 激動の高学年編」と読み進め、肩の力を抜いて男子育児をもっと楽しんじゃいましょう!