日本の伝統的な工芸品は数多く存在するが、3月のひな祭りの風習と深く結び付き、今もなお親しまれているものと言えば、ひな人形だ。暮らしが西洋化している現代においてもなお、ひな祭りが近づけばひな人形を飾る日本の家庭は多い。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の伝統的な工芸品は数多く存在するが、3月のひな祭りの風習と深く結び付き、今もなお親しまれているものと言えば、ひな人形だ。暮らしが西洋化している現代においてもなお、ひな祭りが近づけばひな人形を飾る日本の家庭は多い。

 中国メディア・中国国際放送局は19日、「日本伝統のひな人形はどのように時代に適応してきたのか」とする記事を掲載した。記事は、ひな人形が日本の伝統文化における重要な記号の1つである一方、時代の変遷とともに多くの新たな課題に直面することになったと説明。日本人の居住スペースが狭くなったこと、西洋文化の影響によって、ひな人形にまつわる言い伝えが「迷信」と認識されるようになったことを挙げた。

 また、高価であるゆえに思うようには売れないこと、日本の独自の祭日に基づくひな人形は海外に大きな販路を求めにくいことも問題として示した。そのうえで、日本のメーカーが東アジア文化の共通性を活用して、中国、ベトナム、フィリピンなどの企業にひな人形の部品生産を請け負わせることで人形のコストダウンを図り始めていると説明。静岡県の企業では、人形の着物こそ日本で製造しているが、人形の頭と手は中国で、人形に組み合わされる家具などはフィリピンで作っていると紹介した。

 時代が流れ社会が変化すれば、生活様式や習慣も従来のものとは多かれ少なかれ変わって来る。これまで「当たり前」だったものが「当たり前」でなくなりつつある中で、なおも生き残っていくためには、時代の流れに柔軟に対応することが求められる。一方で、時代が変わっても不変の価値観というものが存在する。その価値観を見極めつつ時代に適応していくことが、伝統を長く存続させていくうえで大切なのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)