ダイエット中はカロリーが気になりますよね。やはりカロリーの少ない食品やゼロカロリー食品(飲料)に目がいってしまいます。しかし、このゼロカロリー食品や飲料に使われている人工甘味料には逆に太ってしまう可能性があるともいわれているんです。ゼロカロリーは太ってしまうのか、調べてみました。

そもそもゼロカロリーの意味とは

ゼロカロリーって、カロリーがゼロなのだからいくら食べたり飲んだりしても太らないと思ってしまいます。まず、ゼロカロリーという表示に騙されてはいけません。栄養表示基準では食品100グラムあたり5kcalまでの範囲ならノンカロリーやゼロカロリーと表現してもよいことになっているのです。確かに5kcalは少ないカロリーですが、0kcalだと思ってお腹いっぱい食べたなら、それなりのカロリーを摂取したことになってしまいます。またカロリーがゼロでも、甘さを出すための人工甘味料には様々な弊害があるともいわれているのです。

人工甘味料とは

いくらゼロカロリーでも、味も素っ気もない食品なら飲食したくありませんよね。砂糖のカロリーをオフにする代わりに使われるのが人工甘味料です。アスパルテームやサッカリン、アセスルファムカリウム、スクラロースなどが使われており、砂糖の100倍〜200倍の甘みがあります。代謝されても脂肪にならずアミノ酸に分解されるためノンカロリー飲料や食品に添加されています。過剰に摂取しない限りは副作用や重大な健康被害は現れないといわれているのですが、ダイエットのために摂取しているにもかかわらず、太りやすくなってしまうという矛盾が指摘されているのです。

ゼロカロリーの罠

ゼロカロリー飲料を飲むと、独特の甘さの後味が残ります。この甘みに慣れてしまうと、甘みに対する味覚が鈍り、ついいつもよりも食べ過ぎたり甘みを追加するようになってしまうのです。結果、当然痩せるどころか太ることになります。また、本来甘いものを摂ると血糖値が上がって脳が満足し、インスリンが分泌されて血糖値は下がります。このインスリンが脂肪を蓄えるため、血糖値を上げないための糖質制限が流行るわけです。人工甘味料は血糖値を上げませんが、甘いものを摂ったのに血糖値が上がらないことで脳が混乱し、もっと甘いものを摂らなくては! と食欲を抑えられなくなったり、甘いものが欲しくなってしまい太るという研究結果もあります。最近になって、人工甘味料の甘さが脳内の神経伝達に影響を与えて「甘み依存」に導くこともわかってきました。

ダイエットソーダなどのゼロカロリー飲料には依存性があるため、できれば人工甘味料が使われていないお茶や水、コーヒーなどを飲んだ方がダイエットには良さそうです。食品については1日1個だけなど量を決めて食べればよいサポートをしてくれるのかもしれませんね。


writer:しゃけごはん