梅干しで指に刺さったトゲが抜ける?おばあちゃんの知恵はやっぱすごい

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酸っぱくて、爽やかな香りのする梅干し。料理やお菓子に使用したり、お酒と混ぜてキューッといただいても美味しい万能の食物ですが、実は食べる以外にもとっても便利な利用法があるんですよ。

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■トゲ抜きに使える!?

日本テレビ『世界一受けたい授業』の2009年9月19日放送回で紹介された、目からポロポロ鱗が落ちちゃう利用法はコレ。

トゲが刺さって入り込んでしまったときには、患部に梅干しの果肉を貼ってその上から軽く絆創膏。すると数時間ほどでトゲが出てきて取れやすくなるそうです。出てきたらあとは毛抜きやピンセットで取り出すだけ。昔からおばあちゃんの知恵として語り継がれてきた対処法だそうですが、番組では科学的にもその効果が立証されていると紹介していました。

梅干しと人間では梅干しの塩分濃度が高いですが、果肉をトゲが刺さった部分に塗ることで、その周辺の塩分濃度を近づけようとして体液が外に出るようになります。その作用でトゲが流されて、取れやすくなるそうですよ。 さらに殺菌効果があるため応急処置としても使用できるそうです。

なお、この方法は実際ためした人の話によると、梅干しとハチミツをまぜるとさらに効果的という声や、ハチミツだけでも同じ効果がでる!なんて話もあるようですが、ハチミツは乳児にとりボツリヌス菌の問題から使用できません。ハチミツを使用するときには、その点ご注意ください。

■頭痛がしたら、こめかみに梅干しを

こちらも昔から民間療法として受け継がれている方法ですが、やはり科学的にその効果が解明されています。

梅干しの香りの成分であるベンズアルデビドには痛みを鎮め、軽減される作用があります。嗅ぐだけでも効果がありますが、貼ることで梅に含まれるクエン酸が血液に溜まった乳酸を代謝させ、患部の痛みと酸化熱を分解し疲労物質を残さないという作用があるそうです。また、頭痛だけでなく肩こりにも効果があるそうですよ。

塗ってよし貼ってよし、さらに食べてよしの梅干し。
昔から医者いらずと言われ、その含まれる栄養素にも注目されてきました。 その効力は食べるに留まらず、どの世代にとっても有り難い食材であることに間違いはなさそうですね。 もし応急処置が必要になったら、ふと「梅干しが効くんだっけ」と思い出してみてくださいね。

(文:大路実歩子)