昨日は秋分の日で祝日でしたが、本日9月23日は太陽観測衛星「ひので」が打ち上げられてから10周年。国立天文台やJAXA/ISAS、NASA、イギリスのPPARCによって開発されたひのでは2006年の10月末より観測を開始し、これまで素晴らしい観測結果を残してきました。
 
太陽観測衛星としてはESAとNASAによる「SOHO」やNASAの「TRACE」がありますが、ひのでは太陽フレアやコロナについての観測を主に行なっています。さらにJAXAとNASAはひのでの打ち上げから、これまで捉えてきた素晴らしい太陽活動を詰め込んだ10周年記念動画を公開しました。地球からはほとんど光球としてしか見えない太陽が、このような生き生きとした顔を持っていたとは驚きです。
 


 
地上約640kmを太陽同期軌道にて飛行するひのでは、太陽を観測するために3つの科学観測装置を搭載。目に見える光をとらえる可視光磁場望遠鏡 (SOT)、コロナの下にある遷移層を観測する極紫外線撮像分光装置 (EIS)、そしてコロナを捉えるX線望遠鏡 (XRT)により、コロナ内部の爆発現象などを詳細に観測します。
 

 
ひのではこれらの観測装置によって太陽大気の詳細や低い太陽大気における磁気エネルギーの変異、そして光球からコロナの研究が可能です。さらにひのでは太陽フレアを観測することで人工衛星や無線通信、送電線に影響を与える磁気嵐の仕組みを解明し、宇宙天気予報(磁気嵐の予報)にも貢献しています。
 
また、科学者たちはひのでの観測データから太陽磁場に蓄えられたエネルギーが放出される仕組みについても研究を行っています。それ以外にも宇宙空間から観測した日食や水星の日面通過など、ダイナミックな天体現象をこれまでとは違った視点で捉えることにも成功しているのです。
 
2011年にコロナホールが太陽物質やガスを宇宙へと放出するゲートウェイとして働くことを発見し、現時点でも稼働し続けるひので。今後も我々にどのような太陽の驚くべき姿を教えてくれるのか、楽しみですね!
 
Image Credit: NASA
■Japan’s Hinode Sun Observatory Celebrates 10 Years of Solar Science
http://www.space.com/34114-hinode-sun-observatory-10th-anniversary-video.html?utm_source=rss&utm_medium=rss