「12歳の女の子が大人の男性と結婚」と聞くと、途上国における出来事を想像しがちだけど、実は先進国といわれるアメリカで、つい最近まで12歳からの結婚を認める法律が存在していたらしい。

コスモポリタン イギリス版によると、米バージニア州には2016年7月1日まで、18歳以下の"子供"が結婚できる法律があったという。つまり、たとえ12歳や13歳の女の子でも、妊娠していたり、親の同意があったりすれば結婚できたということ。

さらにショッキングなのは、この法律が実際に施行されていたという事実。なんと2004年から2013年にかけて18歳以下の4,500人が結婚し、そのうち200人は15歳かそれ未満。さらに結婚した4,500人の9割は女の子で、ほとんどの場合、夫は21歳かそれ以上の男性だったというのだ。

米バージニア州ではようやくこの旧態依然の法律が廃止され、現在は結婚が認められるのは18歳(親の同意がある場合は16歳)からとなった。

活動家たちは常々、この法律が強制的な結婚やレイプ、そして人身売買を促すことにつながると訴えていたという。また、新たな法律の制定には、アメリカにおける強制結婚の撲滅を目的とした、同州のタヒリ司法センターの尽力もあったもよう。センターの関係者は「バージニア州でのこういった動きが、法律がいかに子供たちの強制的な結婚を促しているかを気づかせるきっかけになるのを願っている」と話している。

児童婚を廃止する法案を可決したのは、バージニア州のジル・ホルツマン・ボーゲル氏(共和党)とジェニファー・マクレラン氏(民主党)。<ワシントン・ポスト紙>によると、この法律を一刻も早く廃止すべきという危機感は、「50歳を超えた男性が高校生と性的関係を持っているのではないか」という、ヴォーゲル氏の選挙区民からの相談から生まれたのだとか。ボーゲル氏いわく、「彼らは結婚したので、罪にはあたりません。(ですが)彼女は高校を中退し、人生を台無しにしたんです」。

アメリカでは今回のバージニア州のほか、ニューヨーク州やニュージャージー州、カリフォルニア州、そしてメリーランド州など複数の州が、現在も存在する同様の法律廃止に向けて手続きを進めているという。犯罪の隠れ蓑となりかねない児童婚が、早く廃止されることを期待したい。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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