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私たちの誰もが、「幸せになりたい」と願いながら毎日を生きているということに異論を持つ人は少ないだろう。「おいしい物を毎日食べる」「一生を遊んで暮らせるほどの大金を手に入れる」「世界で一番の美男・美女と結婚する」……。人が考える「幸福」の形は 、それぞれ違うのが当然だ。

それでは、日本人と違う文化圏で育ち、異なる価値観を持った外国の人たちの「幸せの概念」はどのようなものなのだろうか。今回、日本在住の外国人20人に「自身の幸せ」に関する質問してみたので、印象的な回答をピックアップして紹介しよう。

Q. あなたの考える「幸福」とは何かをお答えください。また、なぜそう考えるのか理由をお答えください

■家族の存在に幸せを感じる
・「家族と一緒に穏やかに生きることです。もっと言えば、自分のペースで生きることです。『従わなければならないボスなどがいない』ということです。自分のやっていることはすべて、いいことも悪いことも、自分で責任を取ります」(イタリア/30代前半/男性)
・「家族と一緒に毎日を過ごすことです。家族は私にとって一番大切だからです」(ウクライナ/30代前半/男性)
・「家族と一緒に悩みなく時間を過ごせること。なぜなら、会社やキャリア、またはお金のためではなくて、家族のために生きているからです」(フランス/30代前半/男性)
・「家族や命、平和、健康などが一番大事で、感謝の気持ちを忘れずに生きていきたいです。キリスト教の人間ですから、その価値観に従って生きています」(ハンガリー/30代前半/女性)
・「家族がみんな健康でいて仲よく暮らすこと。理由は、自分が家族と離れており、日本にまだ長く滞在するから」(台湾/20代後半/女性)
・「家族全員が健康でいられることです。健康さえあれば何でもできると思いますから」(インドネシア/40代前半/女性)
・「『幸福』と言えば健康と家族です。以上の2点がないときは、とても『不幸』と思います」(モンゴル/30代前半/男性)
・「家族がいて十分な生活があれば幸せ」(ベトナム/20代後半/男性)

■最愛の人との時間に幸せを感じる
・「自分が好きな人と幸せに暮らせ、好きなものを食べて、好きなところへ行ければそれ以上は何もいりません」(タイ/30代前半/男性)
・「大切な人とすがすがしい気持ちで笑い合う日々。幸福と感じさせるような人は、心の中で大切な人になる。しかし、隠し事などをしていては幸福にはなれない。悲しいことやつらいことで悩む日々も幸福とは違う。そんなときに大切な人と一緒にいられるということ自体は幸せなことだろうけれど、幸福はやはりその人と笑いあう日々だと思う」(韓国/20代前半/男性)
・「そばにいて幸せを感じる人との一緒の時間です。人間と接するほど幸せなことはないと思います」(ブラジル/20代後半/男性)

■精神的に満たされていれば幸福だ
・「欲しいものを持っていると感じるのが幸福だと思う。また、物理的のみならず、精神的な安定などを感じることができるのも幸福だと思う」(パラグアイ/30代前半/女性)
・「幸福とは欲求が満たされた状態だと思います。何かを達成したいという欲求が満たされたことです」(香港/20代後半/女性)
・「自分にとっての幸福は悩み無しで生きることです。悩みがあると幸せになれないですから」(スペイン/30代前半/女性)
・「私が考えている『幸福』とは目標を設定して、それを実現したときに幸福と感じます」(中国/30代前半/男性)

■その他
・「送りたい人生を送れると幸福です。バカンスが必要じゃないぐらい、毎日やりたいことをやっている人生がいいですね」(アメリカ/30代前半/女性)
・「人らしい生き方をすること。そして、仕事人間にならないこと」(インド/40代前半/男性)
・「私にとって、『幸福』は永遠に見つけられないものです。人は生きている間にずっと幸福を探しているが、手にすることができません。なぜなら、人は今あるもので『今の私は十分に幸せだ』と感じることができなくて、いつも自分にないものを欲しがるからです」(ルーマニア/30代前半/女性)
・「小さなこと(今日はいい天気とか)にも幸福を感じる」(ロシア/20代中盤/女性)
・「健康であることは幸福だと思います。いくらお金があると言っても、体に痛みがあったら働けないし、元気でいられません」(フィリピン/40代前半/女性)

■総評
結果は、「家族と一緒に過ごせたり、家族が健康でいたりすること」を幸福と考える人が最多で、実に4割に当たる8人が回答した。「自分が家族と離れており、日本にまだ長く滞在するから」という台湾の女性の回答に見られるように、家族を母国に置いて訪日した人の場合は、家族と会える時間が帰国時などに限られてくる。普段会えないからこそ、その存在をとても大切に考えているようだ。また、自分のパートナーに代表されるように、家族以外のかけがえのない人と一緒にいられることが幸せだと考えている人も多かった。

今回の回答者の特徴として挙げられるのが、形而下(けいじか)的な回答、いわゆる「お金」などの具体的な物理的欲求を答えた人がいなかったことだ。「人は今あるもので『今の私は十分に幸せだ』と感じることができなくて、いつも自分にないものを欲しがる」とのルーマニアの女性の回答に見られるように、飽くなきまでに物を追い求めることのむなしさを、今回の外国人たちは見抜いているのかもしれない。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2016年7月16日〜2016年8月15日
調査対象: 日本在住の外国人
調査数: 20名
調査方法: インターネット応募式アンケート