21日、日本を代表する作家・村上春樹氏が今年最も有力なノーベル文学賞の候補者に挙げられ、日本文学界は歓喜ムードが、韓国文学界は沈んだムードが漂っている。

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2016年9月21日、韓国・文化日報によると、日本を代表する作家・村上春樹氏が今年最も有力なノーベル文学賞の候補者に挙げられ、日本文学界は歓喜ムードが、一方韓国文学界は沈んだムードが漂っている。

レッドブロックスやPAF、ユニベットなど、欧州の大手ブックメーカー(賭け屋)は一斉に村上春樹氏をノーベル文学賞の受賞候補1位に選んでおり、日本では再び「村上春樹シンドローム」が起こっている。ヤフージャパンではノーベル賞の紹介や部門別の候補を予想する記事の掲載、一部ではブックメーカーの分析を根拠に受賞の可能性を検証している。また、今月15日には「村上春樹はノーベル賞をとれるのか?」というタイトルの本も出版され、著名な文学評論家・川村湊氏がノーベル文学賞の紹介はもちろんのこと、ノーベル文学賞と日本人の関係、村上春樹氏の受賞の可能性などを展望している。雑誌「PRESIDENT NEXT(プレジデントネスクト)」でも、「村上春樹とノーベル賞」というタイトルの特集記事が掲載されており、全体的に関心の高まりが伺える。

これに対し、韓国文学界は消極的なムードが漂っている。昨年、詩人・高銀(コ・ウン)氏の受賞の可能性で熱く盛り上がり、それが静まった後遺症とみられている。韓国文学界のある関係者は、「昨年、高まるムードの中で高氏がノーベル文学賞の受賞を逃したのは本当に惜しい。今年は全般的に受賞の可能性がより低くなったと予測しているようだ。作家・漢江(ハン・ガン)氏のブッカー賞インターナショナル部門受賞で大いに盛り上がったが、今は再び低迷の局面に戻った感じがする」と述べている。高氏は今年もノーベル文学賞の候補者に挙がっているが、本人は直接的な言及を避けているという。

これを受け、韓国のネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。

「え、沈んだムード?とれなくて当たり前じゃない?」
「そもそもみんなそんなに本を読まない。韓国人が受賞したとしても、また金で買ったとか非難するんじゃないの?(※韓国唯一のノーベル賞受賞者である金大中(キム・デジュン)元大統領の受賞について、ロビーの有無に関する問題が波紋を呼んだ)」

「正直言って、韓国でも高銀の詩集より村上春樹の小説を読む人の方が多いと思う」
「高銀も好きだけど、村上春樹の短編を見て育った自分としては、応援したい。彼は日本の知性であって、第二次世界大戦とその被害国に謝罪した数少ない有名人だから」

「純文学を軽視する国がノーベル文学賞受賞の可能性なんてある?」
「小学生から高校生までありとあらゆる塾講師の本が売り場の半分を占める国で、文学賞なんて望む?」

「韓国人は去年も高銀、今年も高銀、来年も高銀。高銀先生が受賞できるまで推し続けるっていう…他に作家はいないのかな」
「ノーベル賞うんぬんより、国内文学を発展させるべき。韓国人作家のベストセラーを読んでもベストの理由が分からないし、日本人作家の本も多すぎ」

「ノーベル文学賞は誰かと比べるために作られたものではないと思う。比べて一喜一憂するのは子供じみてる」
「何でも国家対決として考えてしまうのは良くない」(翻訳・編集/松村)