江崎グリコが開発した「GLICODE(グリコード)」は、スマホ向けプログラミング学習アプリ

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最近は小さい子どもでもコンピュータの勉強ができる環境が整いつつある。例えばアメリカのMITラボで開発された「Scratch(スクラッチ)」は、プログラミングの考え方を視覚的に学べるツールとして世界中の教育機関に広まっている。

子どもが最初に触るコンピュータ。それはスマートフォンかタブレットだろう。江崎グリコが2016年8月4日にリリースした「GLICODE(グリコード)」は、プログラミングの基本を学ぶために開発された、小学校低学年向けのアプリケーションだ。

提供開始から1か月半が経ち、ダウンロード数は順調に増えている。AndroidOSが5.0以降、iOSが9.0以降でそれぞれ動作する。

論理的な思考を身につけることの重要性

GLICODEは、オリジナルキャラクター「ハグハグ」をゴールに向けてナビゲートする、シンプルなゲームだ。次の4つの命令を組み合わせて、プログラムの流れを自由に作る。

「SEQUENCE(順番に実行)」「LOOP(繰り返し)」「IF(場合分け)」「RANDOM(ランダム)」

これらの命令を文字入力する必要はない。グリコのお菓子を仕様に従って並べて、カメラモードで読み込めば、そのままプログラミングに変換される。あとは実行ボタンを押すと、お菓子でプログラミングした通りにキャラクターが動き出す。

そもそもプログラムは、コンピュータに行わせる作業の処理手順(アルゴリズム)を記述したもの。ほとんどのアルゴリズムは3つの基本制御構造――「順番に実行」「場合分け」「繰り返し」のみを用いて表現することができると言われる。正しい結果を効率よく導くことのできるアルゴリズムは、品質が高いと評価される。

世の中には無数のプログラミング言語が存在するが、それぞれの文法を覚えるよりもプログラミングの思考を身につけることのほうがはるかに重要だ。小さい子どもがGLICODEで繰り返し遊ぶことで、プログラミングに興味を持つようになったり、論理的な考え方が身についたりするかもしれない。

本アプリは無料。ただしグリコのお菓子が欠かせない。「ビスコ」「ALMOND PEAK(アーモンドピーク)」「Pocky(ポッキー)」の3商品をそろえれば、一通りの並べ方に対応できる。並べたお菓子をカメラで読み込むときは、A3くらいの白い紙の上に置くとよい。

GLICODEは総務省が推進する「プログラミング教育実施モデル実証事業」に選定されている。教育現場への導入も視野に入れており、16年10月下旬に東京都小金井市の小学校で特別授業が行われる予定。