20日、中国質量報は、「日本の小学生のランドセルの中にある秘密」と題する記事を掲載した。写真はランドセル。

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2016年9月20日、中国質量報は、「日本の小学生のランドセルの中にある秘密」と題する記事を掲載した。

日本のランドセルは、数年前に中国メディアで不思議なカバンと紹介され、ここ1、2年は中国人観光客の“爆買い”のリストにも入っている。中国人の消費者にとって「日本の小学生のカバン」はホットなワードになっている。

では、ランドセルはどのようなものなのか。中国メディアは、「丈夫で長持ちする」「GPS機能がついている(ものもある)」「地震の時には頭を保護することができる」「水に落ちた時は浮き輪代わりに使用できる(ものもある)」などとその利点を報じてきた。

しかし記事は、一部でこうした利点が必ずしも中国に当てはまらず、逆に欠点になることもあるとの声があると指摘する。その理由としては、丈夫であるがゆえに形状が固定されていて中国の教室で扱いに困ること、中国の小学生にとっては容量が少なくあふれた教科書を手に持たなければならないこと、日本に比べて自然災害が少ないこと、などが挙げられている。

一方で、記事はランドセルが最初からこのような機能を目的に作られたのではなく、日本政府が「災害の現場で身の回りの物をこのように活用できる」と紹介した写真を見て、中国人がその機能に注目するようになったと指摘。ランドセルそのものの機能性ではなく、日本では子どもの頃から「身を守るために周りにあるものを活用する」という教育がなされていることこそが重要であるとしている。

さらに、品質の良さや日本の消費者のことを考えた設計で、製品に付加価値を与えていることは、中国製造業が注目すべき点であると主張する。以前のような低価格低品質路線は行き詰まっており、中国製造業は「規模の経済」から「質の経済」へのモデルチェンジが必要であるとしている。そして、「企業は、品質やブランド意識、企業家精神、匠(たくみ)の精神を高め、機能性や使い勝手を重視したデザインで顧客のニーズに応えなければならない。政府は、粗悪品の取り締まりと消費者保護を強化する必要がある。消費者にも、国産品保護の意識が必要である」と論じている。(翻訳・編集/北田)