日本の若者の「草食化」が問題になっているが、米国の若者の間でも「セックス離れ」が進んでいることがあきらかになった。

米サンディエゴ州立大学など3つの大学の合同チームが研究をまとめ、国際性科学研究学会の機関誌「アーカイブズ・オブ・セクシャル・ビヘイビア」(電子版)の2016年8月1日号に発表した。

「性のパートナー不在」親の世代の2.5倍

研究では、シカゴ大学全国世論調査センターが実施している「総合的社会調査」のデータを分析した。この調査は18歳以上の成人を対象にした全米屈指の大規模なもので、1972年から1〜2年おきに行っており、「性行動」についても詳しく調べている。このデータを使って、1960、70、80、90年代生まれの人々が、それぞれ20〜24歳だった時点での性体験を比較した。

その結果、「18歳以降、性のパートナーがいない」割合は、1960年代生まれ(現在47〜56歳)では6%、1970〜80年代生まれ(現在27〜46歳)では12%だったのに対し、1990年代生まれ(現在18〜26歳)では15%だった。親の世代の2.5倍だ。「パートナー」といっても継続的な関係ではなく、行きずりの相手も含んでおり、米国の各メディアは「18歳以降セックスをしていない層」と伝えている。米国では出会い系サイトの急増で、1980〜90年代生まれは頻繁にセックスをしているというイメージがあったが、逆の結果が出たわけだ。

研究リーダーのサンディエゴ州立大学のジーン・トウェンジ教授は、CNNの取材に対し、「セックス離れの理由については調査していませんが、多くの要因があるでしょう。ゲームやインターネットの利用拡大で、家の中で過ごす時間が増え、娯楽としてのセックスの地位が低下したのかもしれません」とコメントしている。