(写真提供=SPORTS KOREA)2015年KLPGA大賞でのチョン・インジ(左から2番目)とイ・ボミ(一番右)

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全米女子ゴルフツアーのメジャー最終戦となる『エビアン選手権』を制したのは、韓国のチョン・インジだった。彼女が果たした快挙には、韓国メディアも大盛り上がりだ。

「新しい歴史を書いたチョン・インジ、笑顔で世界を揺らした」(『スポーツ京郷』)、「メジャークイーンになったチョン・インジ、遺憾なくそのネームバリューを見せ付けた」(『MKスポーツ』)、「チョン・インジ時代が花開いた!!」と大きく報じられている。

美女ゴルファーの正統派で最近は「ゴルフ界のイ・ヨンエ」との声も

もともとチョン・インジは韓国でも人気者でもある。「人気と実力と美」を兼ね備えた者だけが選ばれる KLPGA広報モデルには2年連続で選ばれている。

今季からアメリカを主戦場としていることもあって “韓国美女ゴルファー神セブン”にも数えていないが、愛称でもあるディズニー映画の主人公に似ていることから“ダンボ”の愛称で親しまれ、そのファンクラブ会員数は4000人をも超えると言われているほど。最近は「韓国ゴルフ界のイ・ヨンエ」とさえ言われるようになった。

イ・ヨンエと言えば、韓国では“酸素のような美女”の愛称で知られ、ドラマ『チャングムの誓い』主演で日本でもファンが多いことで知られている。そんな正統派女優に近い面影があると言われているのだから、チョン・インジも光栄だろう。

しかも、ライバルであり、同僚でもあるゴルファーたちからの評価も高い。以前、韓国メディアがKLPGAでプレーするツアープロ59人を対象に、さまざまな設問をぶつけるアンケートがあったのだが、チョン・インジは「スイングがとても良い選手」で2位、「体力がもっとも優れた選手」で3位に選ばれているのだ。

(参考記事:韓国女子プロが選んだ“禁断”のゴルファーランキング。イ・ボミの順位は?)

大舞台に強い。メジャー優勝はすでに5回

実力よし、ルックスよし、ファンや同僚の評価もよし。しかも、大一番に勝負強い。

KLPGA初優勝は2013年の韓国女子オープンであったし、昨年は日本ツアー初出場でいきなりワールドレディスサロンパスカップ優勝。7月には全米女子オープン」に初出場・初優勝、10月には日本女子オープンも制している。

エビアン選手権優勝でメジャータイトルは5個目。しかも、今回のエビアン選手権は連日雨が続いた悪天候の中でもメジャー新記録となる通算21アンダーでの優勝だ。

チョン・シンジが師匠であるパク・ウォン氏から「変数ではなく常数と闘え」という独特のゴルフ哲学とコース攻略を教えられてきたことは韓国では有名な話だが、まさにそのゴルフをメジャーという大舞台で実践したと言えるだろう。

日本女子オープンにも参戦。期待されるイ・ボミとの競演

そんなメジャークイーンであるチョン・インジが次に目指すのは、9月29日から始まる日本女子オープンだ。

前年度王者として久々に日本にやって来るが、個人的に期待したいのは同じ韓国の先輩イ・ボミとの組み合わせだ。昨年の日本女子オープンでは、初日、2日目と同じ組で回っているが、果たして今年も実現するだろうか。

ただ、最近のイ・ボミは厳しい戦いが続いている。『CATレディース』優勝以降、4週連続でタイトルに手が届かないだけでなく、『マンシングウェアレディース東海』では今季自己ワーストの19位タイで終わった。8週連続で試合が続く強行軍で疲労困憊なのは明らかだろう。

「去年からボミのゴルフは攻撃的になり、技術面も精神面も選手として脂が乗っている。今季の課題を強いてあげれば、体力的です。彼女には“技術面よりも体力が重要だ。体力管理をしっかりしてこそ良いプレーができる”と言っています」と語っていたのは、イ・ボミのコーチであるチョ・ボムス氏である。

イ・ボミは『マンシングウェアレディース東海』を終えたあと、疲労回復のために一旦、韓国に戻っているが、韓国ではきっとチョ・ボムス氏のもとを訪ねてスイングチェックやアライメントを受けるだろう。韓国でリフレッシュし、今週末から始まる『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント』で調子を戻したあと、万全の状態で『日本女子オープン』に臨んでくれるに違いない。

ちなみにKLPGAに打診してチョン・インジとイ・ボミの2シヨット写真をKLPGAに打診したところ、提供してくれたのが冒頭の写真だ。昨年のKLPGA大賞受賞式でチョン・インジは賞金女王や年間MVPに輝き、イ・ボミは海外特別賞を受賞。新旧のヒロインが肩を並べて記念写真に収まった。

日本女子オープンでも華のある競演を見せてもらいたいものだ。
(文=慎 武宏)