カラッと揚げられたカツ、ソースとのハーモニー、サンドイッチの王様と言われる「カツサンド」。しかし、ひとくちにカツサンドと言っても、その世界は奥深いものである。

いよいよ秋到来!秋は行楽シーズンなので、テイクアウトに優れたサンドイッチは、実はこの時期にぴったりなのだ。今回はそんな秋シーズンに合う、カツサンドの名店を一挙に紹介する。

毎日でも食べたいガッツリ、カツサンドはここだ!!



「カツサンド」。白金豚の厚さは1cm 近く、ボリューム満点で脂が軽い
深夜でも絶品カツサンドが味わえる
『厨房酒場 カモメセラー』

銀座


カツサンドに使われる白金豚の厚さは1cm 近く!ボリューム満点で、脂が軽くて実に旨い。サンドにはほかに、メンチカツやビーフカリーなども用意。白金豚のカツは単品でもオーダーすることができ、さらにポークソテーにしてもらうことも可能なのだ。

店名のカモメとは出身地である岩手・大船渡の市の鳥。だから、三陸産の食材を一番に考え、名物のカツサンドなら白金豚、そのほか、海草やキノコなどは岩手産を選んでいる。

店の佇まい、主人・佐々木徹勝氏の立ち居振る舞いは、完全にオーセンティックバー。しかし60品はあるという、フードの充実に目を見張る銀座の一軒である。ラストオーダーは26時。深夜に食べるカツサンド……背徳を感じるが、美味しさは保証できる。




数量限定の「ビーフカツサンド」。テイクアウトも可能!
ヒレ肉を贅沢に使用したレアカツサンド
『洋食酒場 フライパン

下北沢


こちらの看板メニューといえば分厚いヒレ肉を贅沢に使用し、レア気味に揚げられた「カツサンド」。外はカリカリ、中はふんわりもちもちのトーストに、デミグラスソースとマスタードが染みこみ、これがカツと絶妙に合う。ヒレ肉は想像以上に柔らかく、一口かぶりつけば肉汁がじゅわっと広がるのだ。

さらにこちらのカツサンドはひとつひとつがかなり分厚い。女性ならばふたつほど食べたところで、お腹いっぱいになってしまうほど。赤ワインとの相性もぴったりなので、大人のためのカツサンドと言えよう。



ひとつひとつがこんなにも分厚いので、女性ならすぐにお腹いっぱいになってしまう!

たかがカツサンドと侮るなかれ。シェフが火の通りに注意しながら、最高の状態をいつも提供してくれている。値段が張っても、繰り返し買いに来てしまう客の気持ちが痛いほど解るのだ。

もちろん、カツサンド以外のメニューも絶品。女性に嬉しいサラダやおつまみメニューも豊富なので、センスのいい友人宅に遊びに来たような気軽な気持ちで足を運んでほしい。

下北沢駅より少し離れた閑静な住宅街にある『洋食フライパン』。店内は落ち着いた照明で、ひとりでも足を運びやすい落ち着いた雰囲気のこちら。どうしてもカツサンドを食べたい!ということであれば、事前の予約をオススメする。


続いては大人の空間で味わう奥渋谷のカツサンド!



「芋豚のカツサンド」
自家製のパンにジューシーな豚カツ!
『カフェ マメヒコ』

渋谷


自家製の食パンに甘みのあるジューシーな芋豚の豚カツ、さらにキャベツ、マスタード、ソースとともに挟んだ、王道にして食べ応えのあるカツサンドは、『カフェ マメヒコ』の人気メニューのひとつ。

奥渋谷、宇田川町にあり、店内はゆったりと落ち着ける空間。お店の雰囲気も良く、ここに足を運ぶのは上質な大人ばかりだ。コーヒー好きも太鼓判を押す一杯とともに、至福の時間を体感したい。




「特製カツサンド」
リラックス空間でいただくカツサンド
『バズオフ』

池尻大橋


ソファに座って気軽に長時間いられる雰囲気のこちらでは、お酒と相性のいいカツサンドを頂きたい。厚切りのカツに自家製のソースをたっぷりくぐらせパンに挟む。名物のカツサンドをハイボールと合わせて夜更けに食べれば、肉とソースが混じり合うジューシーさやられてしまう。

そして『バズオフ』はバーのようでいて単なるバーじゃない。ここにはユニークなコンセプトがあるのだ。それは“1LBK”。リビング、バー、キッチン、1は「もう一つの何か」を意味し、たとえばそれは人との出会いだったりする。

なので2〜3軒目の場所として最後に立ち寄るのがオススメ。いやらしくないのに、距離は縮まるという、一番ズルいとこをついた良店なのだ。