左から杉咲花、宮沢りえ、松坂桃李

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宮沢りえ扮するデッカイ母性の持ち主である主人公が、ある日突然、余命宣告を受けるところから幕を開ける『湯を沸かすほどの熱い愛』。この映画の完成披露舞台挨拶が9月20日にイイノホールで行われ、宮沢をはじめ、杉咲花、松坂桃李、篠原ゆき子、駿河太郎、伊東蒼、中野量太監督が登壇した。

杉咲花、宮沢りえと母娘役共演に「素敵なお母ちゃんの娘になることができて光栄」

主人公のお母ちゃん役を演じた宮沢は「中野監督から脚本が届いてから1年以上経ちますが、本当に衝撃的でステキな脚本に出会えたことに感謝しています。そして、その脚本を愛したみんなが熱量を持って作り上げたこの作品が、みなさんのもとへ届けられることがすごく嬉しいです」と挨拶。

宮沢の娘役を演じた杉咲は「まだ、少ない人しか知らなかったこの映画が、(公開に向けて)ちょっと遠いところに行ってしまうのが寂しいです。でも、ついにみなさんにこうやって見ていただくことができて、本当に嬉しいです。もし今日映画を見て、好きだなと思っていただけたら、1人でいいので映画のことを話して下さい」とコメント。と、すかさず宮沢が「いや、2人とか3人にしておこうか」と口をはさみ、会場からは笑いが。

そんな家族にヒッチハイカーの青年役として関わることになる松坂は「この映画を見た時に『自分の人生に残る作品だな』と思いました 。見終わって、そんな気持ちになる作品はなかったので、自分でもビックリするくらいなんですけど。それくらい心に温かく残る作品だと思っています。なのでみなさん、3人ぐらいの方に広めて下さい」と呼びかけると、またも宮沢から「4〜5人にしましょう!」という突っ込みが入り、さらなる笑いが起こっていた。

一方、これが商業用長編映画デビュー作となる中野監督は「映画学校を卒業して16年目になるんですけど、ずっとこういう風に商業映画デビューすることを目指してやってきました。やっとここまで来られたことを本当に嬉しく思っています」と挨拶。

「絶対に面白いオリジナル脚本で勝負してやろうと思って、それが書けて、でも最初は、ここまで大きな作品になると私もプロデューサーも思っていませんでした。それが、本を気に入ってくれた宮沢さんが、まず出たいと言ってくれて、この映画はガラッと動き出しました。この素晴らしい俳優陣たちが、この本に集まって来てくれて。面白い本を書けば、僕みたいな新人でも、みんながやりたいって言ってくれて、こういう形でみなさんに披露できることがとても嬉しい」と感無量の様子。

そうした中、宮沢は「本当に素晴らしい本で、(監督と)同い年ということもあって、言いたいことを結構バシバシ現場でも言った」と、監督の才能を信じていたからこその叱咤激励の日々を振り返ると、「同じ方向を向いて、作ってきた日々を思い出したらちょっと泣きそうになりました」とコメント。

中野監督は「撮影が終わってクランクアップのときに、りえさんが僕に『脚本もいい、芝居もいい。これで面白くできなかったら監督、燃やすからね』と言われた」と宮沢からの“愛の言葉”を明かすと、客席に向かって「(だから)今日、面白いと思ってくれたら、面白いというのを広めてもらわないと、僕、燃やされてしまうので」と語りかけ、大きな笑いを誘っていた。

『湯を沸かすほどの熱い愛』は10月29日より全国公開となる。