日本・韓国・北朝鮮・ベトナム・シンガポール・マレーシア・台湾・香港・マカオ……これらの国や地域は、いずれも古代中国の影響を受けた中華文化圏に属すると言える。その中で、日本だけ別の国・地域と異なる点が1つある。それは、名字だ。(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)

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 日本・韓国・北朝鮮・ベトナム・シンガポール・マレーシア・台湾・香港・マカオ……これらの国や地域は、いずれも古代中国の影響を受けた中華文化圏に属すると言える。その中で、日本だけ別の国・地域と異なる点が1つある。それは、名字だ。

 中国メディア・今日頭条は15日、「どうして韓国やベトナムは中国の姓氏文化を継承しているのに、日本は中国式の姓を名乗らないのか」とする文章を掲載した。

 文章は、朝鮮とベトナムは長期にわたり中国の属国あるいは直轄の領土として存在してきたため、姓氏文化にも明らかな「名残」が存在すると説明。朝鮮半島では金や朴といった現地で生じた姓が存在すると同時に、孔・閔・印・左・朱・明・杜・徐・孫・崔など中国から伝わった、あるいは中国の皇帝から下賜された姓があるとした。また、ベトナムについては人口の大半を占める阮(グエン)氏をはじめ、陳、李、黄、武、鄭、呉、杜といった中国由来の姓が存在すると紹介している。

 一方で、日本については「朝鮮やベトナムと状況が大きく異なる」とし、日本の姓が2文字を基本とし、中国とは何の関係もないと解説。一般市民が姓を名乗ることを許されたのは明治維新後であり、その際に地理や方位、動物などさまざまな材料から思い思いの名字が泉の如く湧きだしたと説明した。そしてその結果、今では「日本は世界で最も名字の多い国になり、10万にものぼる姓が存在するのである」とした。

 日本で「張」や「李」に代表される中国式一字姓が浸透しなかった裏には様々な歴史的背景があるだろう。日本人が中国から文化や制度を「輸入」した際、必要なものとそうでないものを取捨選択したうえで吸収し、さらに自分たちに合うように変化させていったことも関係あるかもしれない。それにしても、日本人の名字の豊かなバリエーションには、ネイティブでさえもしばしば驚かされる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)PaylessImages/123RF)