「自転車王国」のイメージが強い中国だが、500元以上の製品で使われる変速機はほぼ100パーセントが輸入頼みの状態だ。

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「自転車王国」のイメージが強い中国だが、500元(約7600円)以上の製品で使われる変速機はほぼ100パーセントが輸入頼みということが明らかになった。世界10大ブランドの中にも食い込めておらず、核心技術の不足や値下げ競争による利益圧迫が問題視されている。

20日付の澎湃新聞によると、古くから自転車産業が盛んな天津市は世界最大の自転車製造・輸出拠点だ。同市の2015年の自転車生産台数は4030万6000台、電動自転車は1612万7500台と、いずれも全国のほぼ半数を占めた。市内にはパーツメーカー771社を含め計1113社の関連企業があり、大手メーカー「富士達」も天津に拠点を置く。

同メディアは自転車業界が直面している問題として核心技術の不足、値下げ競争による利益圧迫などを挙げており、複数の関係者の話として変速機のケースを紹介。500元以上の自転車に使われる変速機はほぼ全てが輸入品で、このうちの80%は日本ブランドだという。中には「国内で生産された変速機はブランド力がなく、500元以上の製品への使用を考える人などいない。日本ブランドは精度も使用寿命も国産変速機より優れている。現在のところわれわれがそのようなレベルに達するのは困難」との声も上がる。

変速機以外にも高品質のパーツの国内調達は難しく、専門家の1人は「中国製自転車は国際市場で低価格を強みとしてきたが、技術力は低く、競争力に欠けるという問題を引き起こした」と説明する。また、ある業界団体関係者は「「世界最大の輸出国でありながら、10大ブランドの中に中国の名はない」と指摘、天津の昨年の自転車輸出は2238万8500台に上ったが、そのほとんどは海外ブランドの代理生産という。(提供/Bridge・編集/Yamaguchi)