【意外と知らない】三菱自動車の「三菱」エンブレムの由来とは?

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創設者である岩崎家由来の家紋ふたつが合わさったもの

どうした、がんばれの意味も含めて、三菱のエンブレムについて見てみよう。これは三菱自動車だけでなく、三菱グループ全体で使われているもの(使っていない会社もある)で、幕末から明治にさかのぼるという伝統のマークだ。

菱形が3つ合わさっているのは、明治3年(1870年)に作られた九十九商会という海運会社が使っていた、船に掲げる旗にルーツがある。これは今のものより細いのだが、イメージとしては同じで、色も赤。つまり、赤いスリーダイヤはここから始まったと言える。

この九十九商会というのは、かの海援隊からの流れも汲むともいわれる、海運会社。代表は岩崎彌太郎で、三菱グループ(旧財閥)の創始者であり、明治初期における日本経済や流通、商業発展の礎を築いた人物だ。ドラマや小説にもよく出てくるので、ご存じの方も多いだろう。

さらに、3つの菱形の由来は、岩崎彌太郎の岩崎家の家紋が三階菱と、出身である土佐藩を治めた山内家の家紋である三ツ柏に由来するとされている。

日本の自動車メーカーのなかでも最古とされるルーツをもつ三菱自動車。スリーダイヤに恥じぬよう回復発展してほしいものである。

(文:近藤暁史)