【決着】校長先生はなぜ「眠くなる話」ができるのか調べてみた

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「校長先生の話」、眠くなりませんでしたか?
 
わたしが学生だった頃は、校長先生の話を聞くたびに体育座りのままウトウトしていました。卒業してから周りに話を聞いても「校長先生の話は眠くなる」と言います。世の中にまったく同じ校長先生はいないはずなのに、「校長先生の話は眠くなる」というのが共通認識なのはなぜなのでしょうか。その理由を掴めば、「眠くなる話」の共通点も見えてくるはず。
 
「おまえの話は眠くなる」と悩んでいる方や、「最近、眠れなくて」と眠くなる話を求めている方、校長先生の話から光明を得ましょう。どうして校長先生の話が眠くなるのか、徹底的に考察していきます。
 

校長先生の話はなぜ眠くなるの?

校長先生の話を聞くと眠くなる事象が起こるのは、4つの原因が考えられます。
 

1. 話が長すぎるから

第一は話の長さ。「校長先生の話は長い」という通説については、多くの人が同意するでしょう。

 

 

 

人間は気持ちが落ち着くと眠くなります。はじめは覚醒していた脳も、長い話を聞いているうちにリラックス状態に入り、次第に眠くなってしまうと考えられます。
 

なぜ話が長いのか、現役の先生に聞いてみた

それにしても、どうして校長先生の話は長いのでしょう。もしかして学校内で「校長先生は話が長くないといけない」というルールがあるのでしょうか? 都内の女子校に勤めて3年目になる25歳の先生に聞いてみました。
 

「長く話さなければいけない、という決まりはないと思います。ただ、いい話をしよう! と思う校長先生ほど、時事問題などを絡めようとして、気合いを入れた論文みたいなものを用意してくるから長くなっちゃうのかな、と(笑)。うちの校長先生は、『毎回うるさい、静かにしろっ!』て注意だけで長くなってますけど」
 
なるほど。長く話そうとしているわけではなく、いい話をしようとした結果、時間が長くなっていることが多いようです。
 

「校長先生の話」用のマニュアルがある

さらに調査を進めると、校長先生に向けたマニュアルの存在に突き当たりました。
 
『学校講話大全』や『心にのこる校長講話集』など、さまざまなマニュアルが出版されています。
 
これらを取り入れながら、学校のこと時事問題のことを絡めて話そうとすると、どうしても話が長くなってしまうのかもしれません。
 

2.午前中だから

つづいて、時間帯も原因として挙げられます。校長先生からのお話があるのは、卒業式や始業式などの学校行事。その多くは午前中に開催されます。
 
しかし、午前中は眠くなりやすい時間帯のひとつです。夜にしっかり眠れていない人ほどその傾向が強いので、校長先生の話を聞いているうちに眠気が高まるのかもしれません。
 

3.話の抑揚が少ないから

校長先生は基本的にクラスを担当することがありません。
 
先ほどお話を伺った先生いわく、「授業を普段もっていないから、生徒を飽きさせないような話し方にしよう、という観点を持っていない人が多い気がします」とのこと。話す抑揚の少なさが眠くなる原因になっている場合もありそうです。
 

4.体育館の暗さが眠気を誘うから

最後は場所の問題です。卒業式や全校集会などがおこなわれる体育館は、教室と明るさが異なります。体育館は広く、天井が高い割に光を取り込める窓が少なく教室よりも暗くなりがちに。
 
眠りと光は密接な関係にあり、ほのかな明かりの方が眠気を誘います。そのため蛍光灯で照らされた教室より、うす暗い体育館のほうが眠くなりやすいと言えるでしょう。
 

眠くなる話の共通点とは?

これまでの仮説から、眠くなる話の共通点を抜き出してみます。
 

眠くなる話の長さ・内容

単調な作業がつづくと、脳の覚醒レベルが低下して眠くなります。そう考えると、脳にとっての刺激が少ない話が「眠くなる話」と言えそうです。
 
「20分以上は眠くなる」「時事問題の話は眠くなる」などの具体的な共通点ではなく、いかに変化に乏しい時間がつづくのか。話を聞いているだけの状態がつづき、なおかつ内容が単調である場合、多くの人が眠くなると考えられます。
 

眠くなる音

Webマガジン「R-25」の『「眠くなる音」科学的な実証はナシ』によると、科学的に「眠くなる音」の存在は証明されていないそうです。しかし、前述したとおり、気持ちがリラックスすれば眠気につながります。
 
その観点でいえば、以下のような音が気分を落ち着かせることに有効です。
 

「川のせせらぎ」などの自然環境音ヒーリングミュージック「散髪音」「電車の音」などの環境音

 

どれも振れ幅が少なく、聴いていて安心感のある音です。母親のお腹のなかで聞いていた「羊水の音」が単調のため、それに近しいものがリラックスしやすいと言われています。
 

眠くなる時間帯

不眠症を患っていたり、単純に睡眠時間が足りなかったりで睡眠不足の人は、午前中に眠気を感じがちです。
 
しかし実は睡眠不足に関係なく、だれでも眠気を感じる時間帯があります。それは14時〜16時ごろ。人間には12時間周期で訪れる眠気のリズムがあり、それがだいたい14時〜16時ごろにピークを迎えるそうです。
 

眠くなる話は他にもある

これらの共通点を踏まえると、校長先生の話以外にも眠くなる話ってありますよね。例えば次の3つが挙げられます。
 

1.長すぎる会議

寝てはいけない場面こそ眠くなってしまう、というのはよくある失敗。会議に眠気は大敵ですが、自分にはあまり関係のない話題が延々とつづいた場合、強い眠気に襲われてしまいます。
 

2.長すぎるプレゼン

暗くした部屋でパワーポイントを照射しながらのプレゼン。暗い場所ほど眠くなりやすいので、そこでもし淡々とした話し声が長時間つづけば……想像するだけで眠くなりますね。
 

3.お経

こちらも代表的な「寝てはいけない場面」。しかし、お経の内容を完全に理解している人は少ないはず。理解できない話を、微動だにせず聞きつづける。眠くなる話の共通点が揃っていますね。
 

まとめ

校長先生の話が眠くなる理由は、話の長さだけではありませんでした。話し方、場所、時間など「眠くなる共通点」がいくつか重なった結果だったのです。
 
これらの共通点を踏まえて、人に話を聞いてもらうときは、
 

話し方に抑揚をつける眠くなる時間帯を避ける部屋を明るくする

 

といったことに気をつけていきたいですね。以上が、わたしたちが校長先生から学んだことでした。
 
 
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