後列左からウェイ・ダーション氏、陳瑩氏、元台湾プロ野球選手の王光輝氏、陳義信氏

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(台北 21日 中央社)昨年日本でも公開された台湾の大ヒット映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」。その基となった嘉義農林学校(嘉農)野球部の台湾原住民(先住民)選手、陳耕元(日本名:上松耕一)氏を記念して開催されていた少年野球大会が、23日から27年ぶりに行われることとなった。20日には立法院(国会)で記者会見が開かれた。

陳氏の孫で、昨年出身地、台東県の野球委員会のトップに就任した与党・民進党の陳瑩立法委員(国会議員)は会見で、かつて祖父の名を冠した野球大会が1985年から開催されていたが、1989年の第5回を最後に中断していたと指摘。今年、ついに大会を再開することができたと語った。

陳耕元氏はプユマ族の出身で、嘉農野球部では遊撃手として1931(昭和6)年夏の甲子園での準優勝に貢献。嘉農卒業後、日本に留学した。戦後、台東農業職業学校の校長を務めていた際には、のちに「アジアの鉄人」と呼ばれる中華民国(台湾)初の五輪銀メダリスト、楊伝広氏の才能を見抜き、野球から陸上競技への転向を勧めるなど各方面に影響を与えた。

このほか、会見には映画「KANO」のプロデューサー、ウェイ・ダーション(魏徳聖)氏も出席。台湾野球には良い選手だけでなく、観客を育てることも必要だと述べ、大会復活を喜んだ。

試合は23日から25日まで、台東県で行われる。

(蘇龍麒/編集:杉野浩司)