【隠れた名車】定番以外の歴史に残る軽自動車5選

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ABC以外の名車な個性派軽自動車

軽自動車というと昔は“近所のアシ”というイメージが強かったが、最近の軽自動車は格段の進歩を見せ、ファーストカーとして使用しても不満がないレベルになっている。

そんな軽自動車の名車といえば「ABCトリオ」とも呼ばれたオートザム(マツダ)・AZ-1、ホンダ・ビート、スズキ・カプチーノが挙がるところだが、今回は敢えてそれを外したなかから5台をピックアップしてみたいと思う。

スズキ・アルト(初代)

それまでの軽商用車といえばトラックやバンなど、当然ながら働くクルマだったが、当時存在していた物品税が免除となることに目を付けた鈴木修社長(現・代表取締役会長)が陣頭指揮を執り、乗用車と商用車の垣根を取り払って「軽ボンネットバン」という新たなジャンルを開拓したモデルが初代アルト。47万円という新車価格も衝撃をもって迎えられた。

スマート・スマートK(フォーツーK)

1997年に欧州で販売が開始された2人乗りのマイクロカー、スマートは2000年に日本でも正規販売が開始された。

600ccのエンジンを搭載しながらも軽自動車よりも少しだけ広かった全幅(1515mm)を軽自動車規格の1470mmへと狭め、軽自動車として登録できるように改良したものが2001年に登場。これが正規輸入車初の軽自動車となった。日本の規格とは無関係な輸入車が軽自動車として登録された稀有な例である。

軽自動車の流れを変えたワゴンR

スズキ・ワゴンR(初代)

現在の軽自動車の主流といえば、背の高いハイトワゴン系なのはご存じのとおり。しかし、初代ワゴンRが登場するまではワンボックスタイプを除けば背の低いタイプが主流となっていた。

しかし、アメリカで人気となっていたミニバン(シボレー・アストロなど)にヒントを得て登場したワゴンRは大ヒット。歴代モデルは普通車も含めた販売台数でトップを記録したこともある。

ダイハツ・タント(初代)

1998年に現行のサイズへと拡大された軽自動車は、すでに全長、全幅ともに目一杯のものが当然となっていた。そこで、全高を高く設定して室内空間を拡大させたのが、2003年に登場したダイハツ・タントである。

居住性にはそれほど影響はないものの、子供が室内で立てるなどメリットが子育て世代に見事マッチし、他メーカーからも同様のコンセプトの車両が多数登場するまでになっている。

ケータハム・セブン160

1957年に登場したキットカー、ロータス・セブンが生産終了すると聞き、製造権を取得したケータハムが2014年から発売しているのがセブン160だ。スズキからK6Aターボエンジンや5速MT、プロペラシャフト、デフ、ホーシングの供給を受け、リヤフェンダーを軽自動車枠に収まるように小型化したもの。

輸入車には自主規制値の64馬力規制が適用されないことから80馬力を発生し、490kgの軽量ボディを軽々と加速させてくれる。軽自動車の維持費の安さを趣味のクルマに適用した好例だ。ただし新車価格は399万6千円からと高め。

(文:小鮒康一)