20日、韓国で観測史上最大規模の地震が発生して1週間余り、現地では余震が続いているが、地震のたびに救急・消防の119番に電話が殺到し、緊急対応に支障が出かねない状況になっている。写真は韓国の消防車両。

写真拡大

2016年9月20日、韓国で観測史上最大規模の地震が発生して1週間余り、現地では400回を超える余震が続いている。韓国・聯合ニュースによると、こうした余震が起こるたびに救急・消防の119番に電話が殺到し、緊急対応に支障が出かねない状況になっているという。

19日午後8時33分ごろ、12日に発生した本震以降で最大規模となるマグニチュード4.5の余震が発生した。震源の慶尚北道慶州市から程近い釜山市消防本部には、この余震発生から30分余りで1987件の問合せ電話があった。通常は8〜11台の受信電話を運用しているが、この時は最大で51台まで増やして対応に当たったという。

しかし消防車の出動が必要な通報はなんと1件もなかった。ほとんどが「今のは地震ですか?」「余震ですか?」「うちの近くの空き地はどこでしょう?」「また揺れそうですか?」といった単純な問い合わせだったのだ。やはり震源から近い蔚山や大邱でも同様の状況で、道路に亀裂が入ったなどの「実際の被害」通報は蔚山で5件、大邱4件、慶尚北道2件にとどまった。

こうした状況に、消防関係者などからは、地震発生時の単純な問合せは自制してほしいとの声が出ている。また、東義大消防行政学科のリュ・サンイル教授は、「地震の多い日本の場合、緊急通報電話に国民が単純な問合せをすることはない」とし、韓国と異なり、日本では災害時の対応に関する教育がすでに十分になされているためと説明した。

報道を受け、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。

「地震が起こっても消防署に電話するのは絶対に駄目だ。それで救急患者が助からなかった場合、君たちに責任が取れるのか?地面が揺れたらそりゃ地震だろう。なぜ消防に確認する?」
「地震なんて初めての経験だから分からなくはないけど、今こそ進んだ意識に生まれ変わる時だと思う」

「119番をコールセンターみたいに思ってるのか?」
「家の近くの空き地の場所まで他人に頼って知るとは…。スマホで探した方が早いよ」
「分かってることをなぜ電話で聞く?」
「聞く前に逃げろ」

「常識を超える人間が多いんだな」
「今のは地震ですか?と聞かれて、そうですと答えるのか。笑える」
「ばかなやつらめ。気象庁でも分からない地震を119番に聞いて分かるのかよ」
「それにしても日本はすごいね」(翻訳・編集/吉金)