従来のイメージを覆す、びっくり風力発電の数々【まとめ記事】

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再生可能エネルギーの中でもいち早く取り入れられている風力発電。風力エネルギーの約40%を電気エネルギーに換えるのが現行の発電能力と言われている。山の稜線や海岸沿いに巨大な風車がそびえ並ぶ光景に、私たちもやっと慣れてきたところだろう。

すでにデンマークでは2013年に1/3以上の電力が賄われており、日本でも「2050年度までに、2050年度推定需要電力量の20%以上を風力発電から供給する」(社団法人日本風力発電協会)という目標が掲げられている。

プロペラを動かしてタービンを回し、電力をつくるという基本段階はクリアできたので、イオンや振動といった、風が持つ新たな可能性に着目しているのが新世代の風力発電だ。 発電方法そのものだけではなく、不安定な天候への対策、設置・運営コスト、送電問題、低周波振動障害といった「一歩先」にまで意識が向けられつつあるのも興味深い。その結果、ホテルやジェットコースターを備えたランドマークビルから、クラウドファンディングで手に入る個人用のUSBミニ風車まで、多様性を見せてきた風力発電ツール。空気があるところなら誰にでも平等に吹く風、それがもたらす恩恵について、個々で考える段階に入ってきたのかもしれない。

ドームをかぶせてエネルギー効率を向上 

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現在主流の風車では、かなりの風力をエネルギーに変換できずに逃している。米GEの研究グループが発表した新型風力発電風車の『ecoROTR』には風車の中央に、従来のものにはなかった丸いドームが付いている。これだけで中央で逃していた風を外側に誘導させることで、風車を回すエネルギーとして活用できるのだ。

風力発電に風車は必要なかった!?  

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ドン・キホーテでも知られる風車で有名な国スペインで、風車にとってかわる風力発電の装置が登場した。どういうものかというと……棒である。先が太い。可動部分は……ない。だから、摩擦もないし、潤滑する必要もないし、さらには消耗部品を交換する必要もないという。でも、どうやって発電するのか?

まるでダイソンの「羽根のない扇風機」のような…

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オランダ・デルフト工科大学のJohan Smit氏とDhiradj Djairam氏によって開発された高さ174メートルの巨大なリング状建造物は、“世界で最も革新的な風車”と銘打たれている。二重構造になっている外側のリングにはジェットコースターなどがあり、内側のリングにはホテルやレストラン住宅などが設置される。

次世代の「空に浮かぶ風力発電」

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ヘリウムガスの入ったバルーンによって空高く浮かぶ風船型風力発電システム『BAT』。これによって4つの問題を解決することができるという。まずは設置コストのダウン。クレーンもセメントも不要、24時間以内に設置し稼働することができる。2つ目は発電効率の高さ。3つ目は環境負荷の低さ。4つ目は悪天候時のトラブルの回避。600mの高さまで浮遊が可能で、その高さで吹き続ける風の強さは固定型風車が受ける風力の3倍以上だというのだ。

持ち運びができる「お手軽発電用風車」

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クラウドファンディングサイト『Kickstarter』で出資を募り(現在は終了)、あっという間に目標額に達したこの個人用風車、名称は『Trinity』。折り畳むことができる最小型の『Trinity 50』ならわずか650gなのでどこへでも持ち運びができる。バッテリーも電気自動車等に使われているものと同様のリチウムイオン電池を標準で内臓していて、発電した電力は自らの電池に溜めておくことができる。スマートフォンで管理できる手軽さもナイス。レジャー用や非常時などサブ電力としてはうってつけだ。